ミニ四駆を改造していく上で必要になってくるのが、スタビ(スタビライザー)
昔からGUPとして発売されていて、マシンが傾いた時の支えとしても欠かせないパーツになっています。
特に今のミニ四駆は立体コースなので、走行中のマシンの安定性は重要。
この記事では、いまミニ四駆の改造をするのならこのスタビを使っておけば間違いないというものを紹介していきます。
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ぼく自身、ミニ四駆をはじめたばかりの頃は、
結局どのスタビを取り付けて使えばいいの?
と悩んだ経験があります。
なのでこの記事では、
「ここで紹介するスタビなら大丈夫!あとはローラーに合わせて選んで!」
という部分まで落とし込んでいます。
さらに記事の中ではスタビの種類や効果、ハイマウントチューブスタビの取り付け方についても紹介しているので参考にしてください。
スタビライザーの種類
大きさ
ミニ四駆に使われるスタビは、使用するローラー径に合わせた種類があります。
ミニ四駆のローラーの大きさとして多く使われているのは、19mm〜9mm。
そんなローラーの大きさに合わせて、ローラーと共に取り付けるスタビにもバリエーションがあります。
スタビの役割は、マシンが傾いた時の支えとなること。
なのでローラー径とスタビの大きさの組み合わせによって、マシンの傾き具合も変わってきます。
たとえば13mmローラーに、11mmのスタビを取り付けた場合。
マシンが少し傾いた段階でスタビがコースに接触して、マシンを安定させてくれます。
しかし13mmローラーに、17mmスタビやボールキャップスタビを取り付けた場合。
まずローラーより大きすぎる17mmスタビは、コースを傷つける可能性があるのでセッティングとしてNG。
さらにボールキャップスタビなどのように小さいスタビの場合、マシンの傾きも大きくなってコースアウトの確率も上がってきます。
スタビの大きさは、19mmからボールキャップのように小さいものまでいろいろ。
マシンやローラー径によって、スタビの大きさも使い分けていく必要があります。
形
スタビは形によって、コースの壁への当たり方が変わってきます。
ミニ四駆用のスタビには、形によっても種類があります。
ボールキャップスタビのように球状のものや、スタビヘッドのようにローラー状になっているものなどいろいろ。
このスタビの形によって、マシンが傾いた時のコースへの接触の仕方が変わります。
スタビのコースへの当たり方としては、「点」か「面」かの大きく2種類。
コースとの接触の仕方によって、マシンが傾いた時の安定性も変わってきます。
ボールキャップスタビやスタビヘッドの場合、コースに当たる面積も少ないので「点」。
逆に湯呑みスタビとよばれるハイマウントチューブの場合、縦長の形状によって当たる面積も広く「面」になっています。
スタビの形によって、コースとの当たり方も変化。
マシンの安定性を考えた場合、スタビの形による当たり方も重要になってきます。
スタビライザーの役割
マシンが傾いた時の支え
ミニ四駆のスタビの効果としては、マシンが傾いた時の支えになってきます。
コースを走行中、マシンを支えているのは前後のローラー。
ローラーがコースに接触することによって、マシンの走行ラインや安定性を担っています。
しかしマシンがコースを走行中、コースレイアウトによっては車体が浮いてくる場合があります。
コーナリング時やLCなどで、マシンがインリフトやアウトリストすることによってマシンの片側が浮いてしまう場合も。
このマシンが傾いた時に支えとなってくるのが、スタビの役割。
スタビがコースの壁と接触することによって、ローラーがコースから離れたタイミングでもマシンが安定。
スタビによってマシンの安定性が保たれ、すばやくタイヤを4点接地に戻してくれます。
ローラーと合わせたスタビを取り付けることで、マシンがすばやく4点接地に戻れる効果があります。
LCについては、こちらの記事で紹介しています。
スタビライザーによる効果
実際にマシンにスタビを取り付けることで、マシンの安定性は変わってきます。
コースでマシンが傾いてコースアウトしやすいセクションとしては、LC(レーンチェンジ)があります。
マシンが浮き上がることによって、ローラーがコースの壁から離れてマシンが不安定に。
しかしここでスタビがコースに接触することによって、マシンを多少減速させて安定性を維持することができます。
実際にスタビを取り付けたマシンを見ても、その効果は出ていました。
フロントローラーの上に取り付けたスタビは、新品と比べても形の変化があきらか。
コースと接触して、削れた痕跡が残っています。
もちろん、スタビが接触する分マシンの速度が落ちてしまうというデメリットはあります。
理想としては、スタビが接触しないままコースを完走できるのが1番。
しかしコースアウトしてしまう確率を考えた場合、お守りとしてスタビを取り付けるのもひとつの選択肢になってきます。
おすすめのスタビライザー
19mmローラーの場合
17mmプラリング付きアルミベアリングローラー
公式大会マシンなどのフロントローラーとして使われる19mmローラーには、17mmプラリング付きローラーをスタビとして使うことができます。
最新のレギュレーションの中では、マシンに取り付けられるローラーの数は無制限になっています。
なので、ローラーをスタビとして取り付けることも可能。
17mmプラリング付きローラーのメリット
- ローラーなので減速しづらい
- プラリングは摩擦抵抗が少ない
- 19mmローラーと合わせやすい
17mmプラリング付きローラーの気になるポイント
- LCなどでの食いつきは良くない
19mmローラー用のスタビとしては、大径スタビヘッドなどもあります。
しかし接触時の減速や安定性を考えると、17mmプラリング付きローラーも使いやすいのでおすすめです。
商品リンク:タミヤ グレードアップパーツシリーズ 17mm プラリング付 アルミベアリングローラー
13mmローラーの場合
ハイマウントチューブ(湯呑み)スタビ
13mmローラーのスタビとして代表的なのは、ハイマウントチューブスタビになります。
もともとはゴムブレーキセットのソケット部分で、「湯呑みスタビ」として使われていました。
しかしその有用性もあり、タミヤからGUPとして発売になったのがハイマウントチューブスタビ。
ハイマウントチューブスタビのメリット
- 「面」で当たるので安定性がある
- 13mmローラーと合わせて使いやすい
- ロックナットを仕込むことで使いやすくなる
ハイマウントチューブスタビの気になるポイント
- コースに接触するほど消耗していく
13mmのフロントローラーと合わせて使いやすいのが、ハイマウントチューブスタビセット。
後述する取り付け方をすることで、使いやすさも増してくるのでおすすめです。
商品リンク:タミヤ ミニ四駆グレードアップパーツ ハイマウントチューブスタビセット
カーボンギヤスタビ
カーボンクラウンギヤを加工することで、スタビとしても取り付けることができます。
カーボンクラウンギヤは、方軸シャーシ用として使われるGUP。
そんなクラウンギヤの歯の部分を加工することで、強度のあるスタビとして使うことが可能に。
カーボンギヤスタビのメリット
- カーボン製で強度がある
- ビスサイズとピッタリなので取り付けがかんたん
- 使い古したクラウンギヤの再利用が可能
カーボンギヤスタビの気になるポイント
- 歯がコースを傷つけるので加工が必須
軽くて丈夫なこともあり、フロントローラー用のスタビとして多く使われるカーボンギヤスタビ。
ナットと同じように回しながら取り付けられるので、メンテナンス性も良いのが特徴です。
カーボンギヤスタビの作り方については、こちらの記事で紹介しています。
9mmローラーの場合
830ベアリング
9mmの小径ローラーの場合、830ベアリングをスタビとすることもできます。
830ベアリングは、直径8mm内径3mmのベアリングローラー。
ベアリング内蔵のため回転性が良く、スタビとして取り付けても大きく減速につながることがありません。
830ベアリングのメリット
- 9mmローラーと合わせて使えるローラー
- ベアリング内蔵で回転性が良い
- ベアリング用スペーサーで取り付け可能
830ベアリングの気になるポイント
- ローラーとしての重さがプラスされる
同じようなベアリングローラーとして、850ベアリングもあります。
しかし850ベアリングは、取り付けに専用のスペーサーが必要。
さらに850ベアリングはエッジが効いていてコースへの食いつきが良いので、安定性が増す分減速し過ぎる部分も。
なのでスタビとして使用する場合は、830ベアリングの方が使いやすくておすすめです。
商品リンク:タミヤ ミニ四駆用AOパーツ 830ベアリング 2個セット
830ベアリングについては、こちらの記事で紹介しています。
ボールスタビキャップ
9mmローラーのシンプルなスタビとしては、ボールスタビキャップになってきます。
いろいろなGUPにも付属しているのが、ボールスタビキャップ。
取り付けもビスにねじ込むだけなので、かんたんに取り付けられて使いやすいです。
ボールスタビキャップのメリット
- 取り付けがかんたん
- カラーバリエーションが豊富
- 9mmローラー用に適したサイズ
ボールスタビキャップの気になるポイント
- 消耗すると付け替えが必要
9mmローラー用として、唯一使えるのがボールスタビキャップ。
カラーバリエーションもあるので、マシンに合わせて使いやすいのも特徴です。
商品リンク:タミヤ グレードアップ ボールスタビキャップ (ブライト)
商品リンク:タミヤ グレードアップ ボールスタビキャップ (モノクロ)
ハイマウントチューブ(湯呑み)スタビの取り付け方
通常の取り付けでは使いづらい
スタビとして有用なハイマウントチューブスタビですが、通常の取り付けでは使いづらい部分があります。
説明書通りの取り付けの場合、スタビの上からビスを通していきます。
そのビスへローラーを通し、シャーシに取り付ける形に。
しかしほとんどのマシン改造の場合、シャーシやステーの下から通したビスに対してローラーやスタビを取り付けていきます。
なので説明書の取り付け方とは、反対になってくるのが悩みどころ。
特に本格的な改造をしていく上では、ハイマウントチューブスタビの取り付け方も工夫する必要が出てきてしまいます。
おすすめの取り付け方
ハイマウントチューブスタビに一工夫加えることで、どんな改造にも使いやすいスタビにすることができます。
使用するのは、「ロックナット」と「20mm前後の長いビス」。
まずは下準備として、ロックナットをビスで貫通させておきます。
特に新品のロックナットは樹脂部分がしっかりしているので、はじめにビスを通しておくことで取り付けやすくなってきます。
- 長いビスをスタビの中に下から通す
- ロックナットをビスの先に逆さに取り付ける
- ビスを引っ張りロックナットを引き込む
- ビスを締めていき、ロックナットを進める
- 最後までビスを締めたら、ビスだけ抜き取る
この取り付け方であれば、ロックナットがハイマウントチューブスタビの中に固定されます。
ロックナットを仕込むことで、ハイマウントチューブスタビの取り付けもかんたんに。
ナットの要領で締め込むだけで取り付けられるので、ローラーと合わせても使いやすくなってきます。
ミニ四駆におすすめのスタビライザー まとめ
おすすめのスタビライザーはこちら
- 19mmローラーなら→「17mmプラリング付きベアリングローラー」
- 13mmローラーなら→「ハイマウントチューブスタビ」「カーボンギヤスタビ」
- 9mmローラーなら→「830ベアリング」「ボールスタビキャップ」
あとは、ローラー径に合わせて選んでいけば良いだけ。
特にフロントローラーのスタビはマシンの安定性に重要なので、適切なスタビを取り付けるのが大切です。
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