ミニ四駆を始めれば耳にする、MSフレキ。
多くの方の動画や記事で紹介されているからこそ、自分も作ってみたいと考えます。
しかし加工が複雑なのもあり、むずかしい印象を持ってしまいます。
✅この記事の内容
- フレキの沈みを抑えるためにお辞儀防止ステーを作成
- 高さ確保のため、前後バンパーの段上げ加工
- スムーズに動くか確認してシャーシが完成
この記事では、MSフレキのお辞儀防止ステーの加工から完成までを紹介。
今回はMSフレキの完成に合わせて、バンパーの段上げも行っています。
MSフレキ作りの中で、シャーシの大きな加工は3つになってきます。
- センターシャーシの加工
- 前後ユニットの加工
- お辞儀防止ステーの作成
センターシャーシと前後ユニットの加工が終われば、あとはほぼ組み上げていくだけ。
しかしこの組み上げの段階も、MSフレキで重要な工程になってきます。
加工してきたシャーシを組み上げた時に、スムーズに稼働し、ちゃんと戻ってくるか。
このシャーシの動きが、MSフレキのすべてになってきます。
ここでの調整をどれだけしっかりやるかで、MSフレキの完成度は大きく変わってきます。
MSフレキのシャーシだからといって、速いマシンということではありません。
しかし丁寧な作業をしたかどうかは、シャーシの動きに現れてきます。
フレキの沈みを抑えるためにお辞儀防止ステーを作成
フロント側はAR用のリヤワイドステーを加工
MSフレキには、シャーシが沈みこんだ時の抑えとなる、お辞儀防止ステーの作成も必要となってきます。
今回フロント側には、AR用のFRPリヤステーを使って作成しました。
マルチテープで合わせた位置で、FRPをカット。
あとはフロントユニットの形に合わせて、干渉しないように形を整えていきました。
商品リンク:タミヤ グレードアップアパーツシリーズ No.452.GP.452 ARシャーシ FRPリヤワイドステー 15452
リヤ側はブレーキステーを加工してブレーキも貼れるように
リヤ側のお辞儀防止プレートは、「FRPリヤブレーキステー」を加工して作成しました。
フロントと同じFRPで、同じ形に作っても問題はありません。
しかし今回はリヤブレーキステーを使い、広めに加工をしました。
この目的は、お辞儀防止ステーにもなり、ブレーキも貼れるようにするため。
実用性があるかは走らせてからになりますが、過去にブレーキの限界に悩んだからこそたどり着いた形になっています。
商品リンク:タミヤ ミニ四駆グレードアップパーツ No.518 GP.518 FRP リヤブレーキステーセット 15518
高さ確保のため、前後バンパーの段上げ加工
バンパー部分の段上げ前に、不要なバンパーをカット
前後ユニットの加工が完成後、バンパーをカットしバンパー部分の段上げもしました。
今回のMSフレキは、24mm径の小径タイヤを使うの前提で作成しています。
そのためには、前後バンパーの取り付け位置にも高さが必要。
特に高さが必要となってくるのが、ブレーキセッティングです。
小径のタイヤであればあるほど、ブレーキを貼れる高さも低くなってくるから。
まずは段上げ前に、不要となるバンパーを真っ直ぐにカットしました。
精度優先で、治具を活用しながら段上げ加工
今回前後バンパーの段上げにも、SIG.WORKSのMSユニットスライサーを使用しました。
この使い方については、SIG.WORKSの方で推奨している使い方ではないので注意が必要です。
しかし僕の場合、手作業での段上げよりは精度があると考え使用しました。
治具にユニットを、前後逆にしてセット。
しっかり安定はしないので、手で抑えながらクラフトのこでカットしていきました。
段上げで重要なのは、左右同じ高さで真っ直ぐカットしていること。
自分の手作業より精度は上がると考え、治具でカットしヤスリで整えていきました。
商品リンク:SIG.WORKSのMSユニットスライサー
スムーズに動くか確認してシャーシが完成
すべてのパーツを取り付けてフレキの動きを確認
MSフレキ作りのための加工が全て終われば、あとは加工したパーツを組み上げていくだけです。
ここで重要になるのが、センターシャーシに前後ユニットとモーターカバーを取り付けた時。
フレキとしての動きをしっかりするかを確認することです。
- フレキはスムーズに動くか
- 引っかかりや抵抗は無いか
- バネの動きでしっかり元の位置に戻ってくるか
もしひとつでも問題があれば、ヤスリで削るなどして微調整していく必要があります。
ここがフレキの中心になるからこそ、しっかりとした調整が重要です。
フレキがスムーズに動くようにグリスアップ
フレキの動きに問題がなければ、あとは組み上げていくだけです。
組み上げていく際に、よりスムーズに動かすためにグリスアップも必要となってきます。
使うグリスの種類は人それぞれであり、MSフレキに慣れている人こそ使い分けています。
- キット付属などのギヤ用グリス
- スライドダンパー用グリス
- ラジコン用のグリス
今回のマシンには、スライドダンパーグリスセットのソフト(青)を使用。
ハード(赤)は状況によって硬さが変化してくるため、慣れていないと使いどころがむずかしいため。
まずはフレキとしての動きがわかりやすいように、ソフトを使用しています。
商品リンク:タミヤ HOP-UP OPTIONS OP-174 フリクションダンパーグリス (ソフト)
丁寧な作業がフレキの動きとしてあらわれる
MSフレキ作りは、確認と微調整の連続です。
- センターシャーシの加工
- 前後ユニットの加工
- お辞儀防止ステーの作成
さらにそこから、可動域や動きの調整がMSフレキをスムーズに動かすために最も重要になってきます。
リヤ側のお辞儀防止プレートの工夫や、バンパーの段上げなどで、ブレーキセッティングの幅を広げることも可能。
また手作業での加工より、治具を使っての加工は精度も時間も大きく変わってきます。
MSフレキのシャーシだからと言って速いわけではありませんが、確実に作っていればMSフレキとしての性能は発揮してくれるはずです。
細かな加工が必要なMSフレキ作りだからこそ、丁寧な作業がシャーシの動きとして現れてきます。
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