現代ミニ四駆でもっとも使われているのが、「MSシャーシ」。
MSフレキへと加工することで、他のシャーシとは違った柔軟性や制振性を活かすことが可能。
MSフレキの調整や改造の仕方によって、MSシャーシの改造は幅広くなってきます。
✅この記事の内容
- MSシャーシマシンの種類
- MSシャーシのメリットデメリット
- MSシャーシマシンの改造例
この記事では、MSシャーシの改造について。
MSシャーシマシンの種類や、メリットデメリット。
実際のMSシャーシの改造と合わせて紹介します。
2024年時点でもっとも多く使われているシャーシが、MSシャーシによる「MSフレキ」です。
MSシャーシのメリット
- 1番の特徴は「MSフレキ」
- 同じMSフレキでも作り方で変わる
- MSフレキの改造は幅広い
MSシャーシのデメリット
- MSフレキへの加工が必須
- そのままではほとんど使われない
MSシャーシ自体は、発売からかなり経ったシャーシ。
しかしMSフレキにする使い方によって、今でも多く使われています。
さらにそんな流れに合わせて、限定のマシンキットの再販が多いのも特徴的。
MSシャーシの通常キットの新商品がない中でも、数々の限定キットは再販されてきています。
この再販ラッシュをみるだけでも、MSシャーシの人気ぶりは明らかになっています。
MSシャーシマシンの種類
アストラルスター | ライジングエッジ | スピンアックスMk.II | トライダガーXX | ダッシュ3号・流星 | ダッシュ2号・太陽 | アバンテMk.IIIネロ | アバンテMk.IIIアズール | ダッシュ1号・皇帝 | サンダーショットMk.II |
※代表的なマシン例
ミニ四駆PROシリーズ
MSシャーシのマシンは、「ミニ四駆PROシリーズ」に多くなっています。
ミニ四駆PROシリーズは、両軸モーターシャーシのマシンになります。
MSシャーシだけでなく、同じ両軸シャーシのMAシャーシも。
2024年時点で、MSシャーシの新規マシンの発売はありません。
なので今のミニ四駆PROシリーズの、ほとんどがMAシャーシのマシン。
しかし全体的なボディデザインなどは似ているマシンも多いので、マシンによってはボディの互換性もあるのが特徴です。
限定キットの再販も多い
レイボルフ | エクスフローリー | アバンテMk.IIIアズール | サンダーショットMk.II | ライキリピンク | マンタレイMk.II | ダッシュ1号・皇帝 |
2024年1月再販 | 2023年12月再販 | 2023年11月再販 | 2023年9月再販 | 2023年9月再販 | 2023年8月再販 | 2023年5月再販 |
発売から何年も経過しているMSシャーシですが、MSフレキの人気から今でもキットが再販されることがあります。
2023年は、MSシャーシキットの再販が多かったです。
再販キットのほとんどが限定キットということで、付属のシャーシやパーツも特別仕様。
ポリカボディがセットのマシンや、特別なカラーのマシンも。
特にカラーのMSシャーシについては、一部のマシンキットやGUPだけでしか手に入りません。
なのでそれ以前の発売から、待ち望まれていた再販にもなっていました。
限定キットながらもいろいろなMSシャーシキットが再販されたことで、MSフレキを作る上での選択肢も多くなっています。
再販されたマシンキットについては、こちらの記事で紹介しています。
MSシャーシのメリット
1番の特徴は「MSフレキ」
MSシャーシの1番の特徴になってくるのは、MSフレキへの加工ができることです。
「MSフレキ」とは、MSシャーシをフレキシブルに加工したシャーシのこと。
3分割構造のMSシャーシを加工することで、シャーシの柔軟性や制振性を上げることができます。
2024年時点で使われているシャーシとしては、MSフレキが最も多いです。
シャーシとしての速さはもちろん、立体コースでの安定性が高いのが多く使われている理由にもなっています。
以前に比べてMSフレキの情報も多くなっているので、初心者でもMSフレキへの加工はやりやすくなってきています。
MSフレキの作り方については、こちらの記事で紹介しています。
同じMSフレキでも作り方で変わる
MSフレキの特徴は、作り方や調整によってシャーシの特徴が変わってくる部分にあります。
MSフレキの作り方としては、人によって加工や調整の方法も変わっています。
- カットライン
- フレキ部分の軸
- 電池落としや橋渡し
- フレキの可動域
- バネやグリスによる減衰
MSフレキの加工や調整については、経験による部分がどうしても大きい。
特に加工の精度によっても、MSフレキの完成度は変わってきます。
経験則による部分はありますが、コースやマシンに合わせてシャーシの調整ができるのはMSフレキだからこそになってきます。
MSシャーシの違いや調整については、こちらの記事で紹介しています。
MSフレキの改造は幅広い
2024年時点のミニ四駆では、MSフレキの改造は幅広くなっています。
公式大会をはじめ、数多くのレースや大会で使用されているMSフレキ。
そんなMSフレキの改造は、前後バンパーや制振性能によっても別物のマシンになってきます。
- フロント提灯(連動,別体)
- フロントアンカー(1軸,2軸)
- ATスラダン(シングル,ダブルバネ)
- リヤアンカー(可動域,スライドの有無)
- リヤスラダン(シングル,ダブルバネ)
- キャッチャーダンパー
- リフター
難しいイメージのあるギミックバンパーなども、今は便利な治具も数多く発売。
そんな便利な治具を使うことで、初心者でも参考にしやすい環境にはなっています。
MSシャーシはシャーシによる調整だけでなく、細かな改造の組み合わせによってもマシンの作りが変わってきます。
それぞれの作り方については、これらの記事で紹介しています。
関連記事:【フロント提灯の作り方】ミニ四駆初心者におすすめ|FMシャーシ以外ならどれでもOK
関連記事:【ATスライドダンパーの作り方】フロントに最適|再販のカーボンとブレーキステーで作成可能
関連記事:【ピボット付きATバンパー】作り方を解説|いろいろなシャーシで使えるギミックバンパー
関連記事:【フロントアンカーの作成】前後左右のガタつきを無くす|シャーシへの密着と抑えが重要
関連記事:【リヤアンカーの作り方】加工も少なくシンプルに|取り付け方法を替えればどのシャーシでも
関連記事:【キャッチャーダンパーとは】制振性と姿勢制御に効果あり|初心者でもかんたんな作り方
関連記事:【ミニ四駆のリフター】提灯の動きを補助する効果|ポリカとゴムリングの2種類の作り方
MSシャーシのデメリット
MSフレキへの加工が必須
MSシャーシのデメリットとしては、MSフレキにするための加工が必要なことです。
MSシャーシそのままの組み立てでも、マシンを走らせることはできます。
しかし今のミニ四駆では、MSシャーシをそのまま改造しているマシンは少ない。
ほとんどのマシンが、MSフレキとしてMSシャーシを使っています。
そんなMSフレキにするためには、シャーシの加工が必須。
ニッパーやクラフトのこによるカット、ヤスリなどによる調整が欠かせません。
MSフレキへの加工の仕方については、今では多くのところで情報を得ることができます。
ネット記事や動画はもちろん。
タミヤの公式ガイドブックの中でも、MSフレキへの加工の仕方が初心者向けに解説されています。
MSフレキへの加工方法で悩むことは少ないですが、MSフレキを使う上ではシャーシの加工が必ず必要になってきてしまいます。
タミヤの公式ガイドブックについては、こちらの記事で紹介しています。
そのままではほとんど使われない
前述した通り、今ではMSシャーシがそのまま使われることはほとんどありません。
MSシャーシの使い方としては、MSフレキがほとんど。
B-MAXGPのような無加工が基本のマシンでなければ、MSシャーシがそのまま使われることはありません。
しかし両軸シャーシをそのまま使うのであれば、同じ両軸のMAシャーシの方が使いやすい部分も。
特にサイドステーの有無によって改造の幅も変わるので、無加工で改造していく上でもMAシャーシの方が使いやすくなってきます。
特別な理由やこだわりがない限りは、そのまま使われることがないMSシャーシ。
MSシャーシを使う上では、MSフレキがセットになってきてしまいます。
MAシャーシについては、こちらの記事で紹介しています。
MSシャーシマシンの改造例
公式大会用MSフレキ
さまざまなレイアウトがあるタミヤの公式大会において、MSフレキはもっとも多く使われているシャーシです。
MSフレキが流行し始めて以降、公式大会入賞マシンの多くがMSフレキ。
もちろんMS以外のシャーシもありますが、割合でみればMSフレキが圧倒的になっています。
MSフレキの柔軟性や制振性は、公式大会のコースでも使いやすいです。
ちょっとしたコースへの乗り上げであれば、シャーシの柔軟性によってコースに復帰。
また高低差のあるジャンプからの着地においても、MSフレキの制振性は効果を発揮してくれます。
MSフレキを基準に、コースレイアウトに合わせて対策を変更。
前後バンパーやブレーキ位置、レイアウトに合わせた調整をすることで、公式大会のコースを完走することができます。
公式大会用MSフレキマシンについては、これらの記事で紹介しています。
3レーン用MSフレキ
MSフレキの使いやすさは、3レーンコースでも変わりません。
お店などで馴染みのある3レーンコースであれば、タミヤ公式大会ほど複雑なレイアウトはほとんどなし。
基本はスロープとバンクの組み合わせによって、コースレイアウトは組まれています。
なのでそんな立体コースにおいても、MSフレキの良さが活きてきます。
ローラー径やタイヤの種類など、公式大会コースとのセッティングの違いについては他のシャーシと同じ。
さらにMSフレキはシャーシの柔軟性がある分、LCなどではむずかしさを感じる場合もあります。
しかし今の3レーンコースも立体コースなので、MSフレキの安定性という良さは扱いやすい部分になってきます。
3レーン用マシンについては、こちらの記事で紹介しています。
MSフレキ+GUPのポン付け
MSシャーシは、MSフレキに加工するだけでも制振性を上げることができます。
MSフレキの場合、シャーシの加工だけでも制振性能は上がります。
以前作ったMSシャーシマシンでも、MSフレキ以外はGUPのポン付けマシンもありました。
実際にコースで走らせてみても、ただのMSシャーシよりも安定していたのは間違いなし。
もちろんマシン全体で改造を考えていく方が、マシンの安定性も変わってきます。
それでも、シャーシが安定するだけでもマシンの走りは変化。
MSフレキの制振性の確認として、GUPをポン付けしたマシンを試してみるのもおすすめです。
GUPのポン付けマシンについては、こちらの記事で紹介しています。
現代ミニ四駆の改造に欠かせないMSシャーシ
2024年時点でもっとも多く使われているシャーシは、MSシャーシによる「MSフレキ」。
MSシャーシのメリット
- 1番の特徴は「MSフレキ」
- 同じMSフレキでも作り方で変わる
- MSフレキの改造は幅広い
MSシャーシのデメリット
- MSフレキへの加工が必須
- そのままではほとんど使われない
発売からかなり経ったMSシャーシも、MSフレキにする使い方によって今でも多く使われています。
そしてそんな流れに合わせて、限定のマシンキットの再販が多いのも特徴的。
MSシャーシの通常キットの新商品がない中でも、数々の限定キットは再販されてきています。
この再販ラッシュからも、MSシャーシの人気ぶりは明らかになっています。
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