ミニ四駆を速くするために重要になってくるのが、電池やモーターなどの性能。
その中でもモーターは、使う前に慣らすだけでも「回転数」や「パワー」に違いが出てきます。
銅ブラシモーターの慣らしで大切なのは、高電圧で短時間。
逆にカーボンブラシのモーターの場合は、低電圧で時間をかけて慣らしていく必要があります。
✅この記事の内容
- モーター慣らし前の準備
- モーター慣らしのやり方
- モーター慣らし後のメンテナンス
この記事では、モーター慣らしのやり方について。
モーター慣らしに必要な準備や、各ブラシごとの慣らし方について紹介します。
ミニ四駆のモーター慣らしについては、モーターブラシの種類によってやり方も変わってきます。
比較的削れやすい「銅ブラシ」の場合、高電圧で一気に削っていきます。
また強度のある「カーボンブラシ」は、削れるのに時間もかかるので低電圧でじっくりと。
モーター慣らしの正解については、人によって変わってきます。
電圧やセット数、モーター慣らしの環境によっても、慣らし後のモーターには違いが。
それでもブラシの種類に合わせた準備や方法にすることで、大きく失敗することもありません。
ミニ四駆のおすすめモーターについては、こちらの記事で紹介しています。
モーター慣らし前の準備
モーターの選別
本格的なモーター慣らしをする場合、慣らすモーターの選別も必要になってきます。
少しでも実用的なモーターを作るのが、モーター慣らしの目的。
なので慣らすモーターによって、慣らし後の結果も変わってきます。
同じ種類のモーターでも、モーターによって個体差があります。
これは製造ロットによるバラつきや、回転数による差。
モーターの軸ブレなども、マシンの速さには影響してくる部分になります。
同じモーター慣らしをするのであれば、もともと高性能なモーターを慣らしていく方が効率は良いです。
なので慣らし始める前にモーターを選抜することで、効率的な慣らしが可能になってきます。
しかしモーターの選別をするためには、いくつものモーターを準備する必要が。
手間やコスト面を考えれば、本格的にモーター慣らしをしたい場合だけ準備すればじゅうぶんです。
モーター慣らし用オイル
モーター慣らしのやり方によっては、慣らし用のオイルを使用する場合があります。
モーター慣らしに使用するオイルも、用途によって種類が変わってきます。
モーターへのオイルの使用については、タミヤのレギュレーション的には問題なし。
しかしこれもモーターのメンテナンスやモーターを分解しない範囲での使用になってきます。
モーターへのオイルの使用は、過度な使用をしないのが大前提となってきます。。
モーター慣らし用のオイルについては、こちらの記事で紹介しています。
熱を逃がすための冷却ファン
モーター慣らしでは、モーターを冷やしながら慣らすことも大切になってきます。
モーターにとって問題となってくるのが、慣らし作業中の「モーターの熱」。
電圧をかけて慣らしをしていく分、モーターは熱を持ちやすくなってきます。
時間をかけて慣らしをするほど、より熱を持ちやすく。
特にカーボンブラシの場合は長時間の慣らしになるので、熱によってモーターの磁力が弱まる場合もあります。
なのでモーター慣らしをする際は、冷却用のファンなどの準備も必要になってきます。
冷却用のファンについては、こちらの記事で紹介しています。
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モーター慣らしのやり方
モーターブラシには2種類ある
モーター慣らしをする場合、慣らすモーターブラシの種類によって方法が変わってきます。
ミニ四駆モーターのブラシには、「銅ブラシ」と「カーボンブラシ」の2種類があります。
チューン系モーターなどに多く使われているのが、「銅ブラシ」。
そしてダッシュ系モーターのような高回転モーターに使われているのが、「カーボンブラシ」です。
モーター慣らしで大切なのは、モーターのブラシを削っていくこと。
ブラシを削ってコミュテーターとの接触面を増やすことで、モーターの性能が上がってきます。
このブラシの削れ方が銅とカーボンでは変わってくるので、ブラシによって慣らし方を変える必要があります。
モーターのブラシについては、こちらの記事でも紹介しています。
銅ブラシの慣らし方
チューン系モーターに多く使われている銅ブラシモーターの慣らし方は、高電圧で短時間になってきます。
銅ブラシの特徴としては、ブラシが削れやすいということ。
なので高電圧でモーターを回すことで、銅ブラシを削っていくことができます。
- ワークマシンにアルカリ電池2本をセット
- 正転5分、逆転5分でモーターを回す
- 新品に入れ替えながら、2〜3時間くり返す
銅ブラシの慣らしに使用するのは、主に乾電池。
単3のアルカリ電池を使えば、3Vを数セット、2〜3時間の慣らしで完了します。
また9Vの乾電池を使って慣らしを行えば、もっと短時間で慣らすことも可能。
銅ブラシの慣らしの場合、そこまでモーターが熱を持つことがないので必ず冷やすということもありません。
銅ブラシの場合、ブラシに付着しているグリスを摩擦熱によって飛ばすのも目的になってきます。
銅ブラシモーターの慣らし方については、こちらの記事でも紹介しています。
カーボンブラシの慣らし方
ダッシュ系モーターに使われているカーボンブラシの慣らし方は、低電圧で時間をかけて慣らしていきます。
- 電圧1.5V(アルカリ電池1本)をセット
- ファンで冷やしながらモーターを回す
- 電池は空になったら交換
- 2〜3日続けて回転数をチェック
- 必要であればさらにくり返す
カーボンブラシの特徴は、ブラシの強度があって削れづらいこと。
削れづらいことによって消耗が少ないので、モーターの寿命としては長持ち。
しかしブラシを削るモーター慣らしにおいては、削るのに時間がかかってきてしまいます。
さらにカーボンブラシの場合、高電圧で一気に回すとブラシをキレイに削ることができません。
ブラシの表面が均等に削れるほどモーターの回転数も上がるので、低電圧でじっくり削っていくことが大切になってきます。
カーボンブラシの慣らしは、長時間になるのでモーターの冷却が必須。
モーターが熱を持たないように、外部的に冷やしながらのモーター慣らしが大切になります。
カーボンブラシの慣らしについては、こちらの記事でも紹介しています。
モーター慣らし後のメンテナンス
ブラシの削りカスを洗浄
モーター慣らしが終わったら、慣らしたモーターの内部をキレイにしていきます。
モーター慣らし直後のモーターは、ブラシの削りカスなどが飛び散っている状態。
この細かな汚れもモーター性能の妨げになってくるので、慣らしが終わったらキレイにする必要があります。
特に清掃が必要となってくるのは、カーボンブラシを使っているモーター。
エアーダスターをエンドベルの隙間から吹き付け、削りカスを飛ばしておきます。
パーツクリーナーに漬けて振ることでもキレイに洗浄できますが、エアーダスターを使う方が乾かす手間も無いのでおすすめです。
メンテナンス用のオイルを挿す
慣らしたモーターの洗浄が終わったら、必要に応じてメンテナンス用のオイルを挿しておきます。
この時に使用するオイルとしては、モーターの軸部分に挿す潤滑油としてのオイル。
さらに必要に応じて、コミュテーターを保護するためのオイルを使います。
「コミュテーター」とは、モーター内部のブラシと接触する部分。
このコミュテーターが汚れてくることで、モーターの性能としても変わってきてしまいます。
なので、コミュテーターを保護する目的としてオイルを使用する場合もあります。
コミュテーターにオイルを挿すことで、保護膜を形成。
モーター慣らし直後の状態でコミュテーターを維持できるので、モーターとしても安定してきます。
モーター用のオイルについては、こちらの記事で紹介しています。
モーター慣らしのやり方 まとめ
ミニ四駆のモーター慣らしについては、モーターブラシの種類によってやり方を変える必要があります。
比較的削れやすい「銅ブラシ」の場合、高電圧で一気に。
強度のある「カーボンブラシ」は、時間もかかるので低電圧でじっくりと削っていきます。
モーター慣らしの正解については、人それぞれ。
電圧やセット数、モーター慣らしの環境によって、慣らし後のモーターには違いが出てきます。
それでもブラシの種類に合わせた準備や方法にすることで、大きく失敗することはありません。
ミニ四駆のおすすめモーターについては、こちらの記事で紹介しています。
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