ミニ四駆のタイヤの形は、種類によっていろいろあります。
そんなタイヤの形によって、接地面積や跳ねづらさなどマシンに与える影響も変わってきます。
✅この記事の内容
- 中空ゴム小径タイヤ
- バレルタイヤ
- スリックタイヤ
- オフセットトレッドタイヤ
- ローハイトタイヤ
この記事では、ミニ四駆のタイヤの形について。
それぞれのタイヤの形のメリットデメリットを解説します。
ミニ四駆のタイヤは、そのタイヤの形によっても走りが変わってきます。
中空ゴムタイヤ | バレルタイヤ | スリックタイヤ | オフセットトレッドタイヤ | ローハイトタイヤ | |
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特徴 | 中が空洞になっている | 接地面が狭い | タイヤにミゾが無い | 接地面が中心ではない | ゴムの部分が薄い |
メリット | 跳ねにくい | 最高速が伸びやすい | 平らな面で接地 | 外ばき、内ばきが可能 | 跳ねにくい |
※5種類で比較した場合
ミニ四駆のタイヤは接地面積が小さいほど摩擦抵抗が少なく、トップスピードも伸びやすくなってきます。
しかしグリップ力や加速面を求める場合は、接地面積の大きいタイヤが選択肢に。
今のミニ四駆コースで求められるのは、テクニカルな立体コースでの安定性。
なのでそんな数あるタイヤの形の中でも、再加速や跳ねにくさに特徴のあるタイヤの形が重要になってきます。
無加工の場合ローハイトタイヤが多く使われているのも、これらの理由からになります。
ミニ四駆のおすすめタイヤについては、こちらの記事で紹介しています。
中空ゴム小径タイヤ
中空ゴム小径タイヤのメリット
中空ゴムタイヤとは、中が中空構造になっているタイヤになります。
中空ゴムタイヤのメリット
- タイヤが凹むことでサスペンション効果
- ジャンプ後の着地で跳ねづらくなる
- 簡易的なペラタイヤが作れる
タイヤの中が中空構造になっているのは、コースのつなぎ目などでタイヤによってショックを吸収するため。
タイヤ全体がへこむことで、サスペンション効果を生み出しています。
さらに中空タイヤを使うことによって、簡易的なペラタイヤを作ることも可能。
中空ゴムの外側を切り落とすことで、とても薄いゴムタイヤにすることもできます。
中空ペラタイヤについては、こちらの記事で紹介しています。
中空ゴム小径タイヤのデメリット
中空ゴムタイヤのデメリットとしては、マシンの速度が伸びない部分です。
中空ゴムタイヤのデメリット
- 摩擦抵抗が大きい
- 走行中にタイヤがつぶれる
- マシンの速度がのらない
走行中のショック吸収のための中空構造。
しかしこの中空構造によって、タイヤ全体がへこんでマシンの走りに大きく影響してきます。
さらに中空タイヤの発売自体が、かなり前。
今ではマシンの制振機能としては、マスダンパーが主流となっています。
なので制振効果を考えた時に、特に中空タイヤにするメリットもありません。
タイヤの摩擦抵抗が大きいこともあり、今では使用しているマシンはほとんどありません。
商品リンク:タミヤ グレードアップ 中空ゴム小径タイヤ (ホイール付)
バレルタイヤ
バレルタイヤのメリット
タイヤの形がバレル(樽型)になっているのが、バレルタイヤになります。
バレルタイヤのメリット
- コースとの接地面積が少ない
- 摩擦抵抗が少ない
- 最高速が伸びやすい
樽状の形によって、コース路面との接地面積が少ないのが大きな特徴。
タイヤが摩擦抵抗を受けにくいので、マシンのトップスピードが伸びやすいタイヤです。
タイヤ径も大きいので、フラットコースなどの直線が多いコースでこそ使いやすいタイヤになってきます。
バレルタイヤのデメリット
バレルタイヤのデメリットは、大径になってくるタイヤ径です。
バレルタイヤのデメリット
- ゴム部分が厚い
- 着地の衝撃で跳ねやすい
- タイヤが重い
バレルタイヤは、樽状の形によってゴムの部分も厚くなっています。
なのでゴムの部分の反発力も大きく、ジャンプ後の着地などでマシンも跳ねやすい。
さらに厚みのあるゴムによって、タイヤとしての重さも出てきてしまいます。
バレルタイヤの中には、硬くて跳ねにくいローフリクションのバレルタイヤもあります。
バレルタイヤの形状ですが、硬くて滑りやすいゴム素材のこのタイヤ。
通常のタイヤより摩擦抵抗も少ないので、トップスピードの伸びは間違いありません。
ただしタイヤとしての重さは変わらないことから、使い所がむずかしいタイヤになってきます。
商品リンク:ミニ四駆パーツ AO-1029:ミニ四駆 大径バレルタイヤ
商品リンク:ミニ四駆特別企画商品 ローフリクション 大径バレルタイヤ(マルーン)
タイヤの硬さについては、こちらの記事で紹介しています。
スリックタイヤ
スリックタイヤのメリット
タイヤ表面がフラットで、接地面積が広くなっているのがスリックタイヤになります。
スリックタイヤのメリット
- 面でコースに接地
- 接地面積による安定性がある
溝の無い平らな面によって、しっかりとコースに接地。
接地面積も大きくなることから、モーターの回転力を確実に走りに伝えることができます。
キット付属のノーマルタイヤ以外にも、ソフトやハードのスリックタイヤも販売されています。
さらにローフリクションのスリックタイヤにすることで、ノーマルタイヤよりも摩擦抵抗が減少。
接地面積が大きいことによる、コーナリング時の摩擦抵抗を抑えることもできます。
スリックタイヤのデメリット
コースとの接地面積が大きいということは、マシンが走る中での摩擦抵抗も大きくなってきます。
スリックタイヤのデメリット
- 接地面積による摩擦抵抗が大きい
- コーナリングなどでは減速しやすい
同じタイヤ径でバレルタイヤと比較した場合、加速力ではスリックタイヤの方が有利です。
しかしトップスピードやコーナリングではその接地面積が抵抗となり、バレルタイヤなどと比べると劣ってきてしまう部分も。
ローフリクションなどの硬いタイヤにすることで、グリップ力を落とすことはできます。
しかしそれでも接地面による抵抗は大きく、キレの良いコーナリングなどはむずかしくなってきます。
商品リンク:タミヤ グレードアップ 大径ハードスリックタイヤ (ホワイト)
商品リンク:タミヤ ミニ四駆特別企画商品 ローフリクション 大径スリックタイヤ (4本 マルーン)
オフセットトレッドタイヤ
オフセットトレッドタイヤのメリット
オフセットトレッドタイヤの特徴は、タイヤの形状がテーパー状になっていることです。
オフセットトレッドタイヤのメリット
- タイヤの形がテーパー状
- コースとの接地面積が少ない
- タイヤの向きによって効果が変わる
「オフセットトレッド」とは、トレッド(接地面)がタイヤの中心からズレた構造になっていること。
このタイヤの形によって、タイヤとコースとの接地面積が少なくなっています。
さらにタイヤの履き方を変えることで、マシンの走りも変化。
接地面を外履きにすることで、ストレートの長いスピードコース向けに。
逆に内履きにした場合は、連続カーブがあるようなコース向けのタイヤになってきます。
タイヤを加工して使うハーフタイヤと同じように、タイヤを接地させる位置を調整が可能。
履き方の使い分けで調整できるのは、オフセットトレッドタイヤの大きな特徴になってきます。
ハーフタイヤについては、こちらの記事で紹介しています。
オフセットトレッドタイヤのデメリット
タイヤとしては使いやすいオフセットトレッドタイヤですが、使える種類が限られてくるのはデメリットにもなってきます。
オフセットトレッドタイヤのデメリット
- タイヤの種類が少ない
- サイズや材質が限られてくる
無加工でタイヤを使う場合、オフセットトレッドタイヤの実用性は間違いありません。
しかし使える種類が限られてしまうのが、気になるポイントです。
GUPパーツとして販売されているオフセットトレッドタイヤは、ソフトタイヤやノーマルタイヤ。
そしてカラーのハードタイヤくらい。
今のミニ四駆として使われるタイヤの多くは、「スーパーハード」や「ローフリクション」。
なので硬い材質のタイヤをオフセットトレッドタイヤで求めた場合、自分でテーパー状にタイヤを加工する必要が出てきます。
無加工でハーフタイヤのように使えるのが、オフセットトレッドタイヤのメリット。
しかし使える種類が限られることによって、加工の必要性が出てきてしまうのは使いづらい部分です。
商品リンク:タミヤ グレードアップ オフセットトレッドタイヤ・ソフト (クリヤー)
商品リンク:タミヤ グレードアップ オフセットトレッドタイヤ
商品リンク:タミヤ グレードアップ オフセットトレッドタイヤ・ハード (ホワイト)
ローハイトタイヤ
ローハイトタイヤのメリット
ローハイトタイヤとは、通常のタイヤよりゴムの部分が薄いタイヤになります。
ローハイトタイヤのメリット
- ゴム部分が薄いことで反発力が小さい
- 通常のタイヤよりも軽い
タイヤにとってゴムが薄いメリットは、軽量で跳ねにくいことです。
現代のミニ四駆コースは、アップダウンの激しい立体コース。
そんなコースの中で、着地後のマシンの安定性はタイヤだけでも大きく変わってきます。
そこで大きな効果を発揮するのが、ローハイトタイヤ。
ゴム部分が薄いことによる跳ねづらさによって、コースアウトしてしまう確率を減らすこともできます。
ゴムの薄いローハイトタイヤに、スーパーハードやローフリクション素材のタイヤ。
この組み合わせが、今のミニ四駆でもっとも効果のあるタイヤの組み合わせになってきます。
ローハイトタイヤのデメリット
ローハイトタイヤのデメリットは、タイヤサイズの組み合わせがわかりづらいことです。
ローハイトタイヤのデメリット
- 専用のタイヤとホイールの組み合わせが必須
- 組み合わせが違うとレギュレーション違反の場合も
ローハイトタイヤを履かせるためには、ローハイトタイヤ専用のホイールが必要になります。
ローハイトタイヤは、ゴムの部分が薄く作られています。
なので同じ大径タイヤでも、タイヤ径を同じにするためには一回り大きいホイールが必要に。
さらに小径ローハイトホイールにローハイトタイヤを履かせると、タイヤ全体のサイズは26mm。
これによって、タイヤ径では中径タイヤとなってきます。
このようにローハイトタイヤを使う場合の組み合わせは、ややこしい部分が多い。
通常のホイールにローハイトタイヤを履かせるなどは、適正な改造にはならないのがむずかしい部分になります。
商品リンク:タミヤ ミニ四駆グレードアップパーツシリーズ ローハイトタイヤ&ホイールセット 5本スポーク
商品リンク:タミヤ グレードアップパーツシリーズ 大径ローハイトタイヤ & ホイール
商品リンク:タミヤ ミニ四駆特別企画商品 スーパーハード ローハイトタイヤ ブラック
商品リンク:タミヤ ミニ四駆特別企画商品 ローフリクション 小径ローハイトタイヤ (2本 マルーン) ジャパンカップ2020
ミニ四駆のタイヤサイズについては、こちらの記事で紹介しています。
ミニ四駆のタイヤの形 まとめ
ミニ四駆のタイヤは、そのタイヤの形によって走りが変わります。
中空ゴムタイヤ | バレルタイヤ | スリックタイヤ | オフセットトレッドタイヤ | ローハイトタイヤ | |
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特徴 | 中が空洞になっている | 接地面が狭い | タイヤにミゾが無い | 接地面が中心ではない | ゴムの部分が薄い |
メリット | 跳ねにくい | 最高速が伸びやすい | 平らな面で接地 | 外ばき、内ばきが可能 | 跳ねにくい |
※5種類で比較した場合
ミニ四駆のタイヤは接地面積が小さいほど摩擦抵抗が少なく、トップスピードも伸びやすい。
しかし逆にグリップ力や加速面を求める場合、接地面積の大きいタイヤの方が有利な場合もあります。
今のミニ四駆コースで求められるのは、テクニカルな立体コースでの安定性。
なのでそんな数あるタイヤの形の中でも、再加速や跳ねにくさに特徴のあるタイヤの形が重要に。
無加工の場合ローハイトタイヤが多く使われているのも、これらの理由からになります。
ミニ四駆のおすすめタイヤについては、こちらの記事で紹介しています。
コメント
中空タイヤにスイカタイヤのことは載せないでもいいんですか?
かなり跳ねないしいい感じかなと思いますが…
確かにスイカタイヤもありますね。
でも僕自身まだ、加工して使ったことが無かったので…
とりあえず一般的なタイヤの種類って感じですかね。
スイカタイヤについては、またあらためて使って記事にしてみます。
参考になるご意見、ありがとうございました♪