2025年にタミヤから発表されたのが、「ストッククラス」という新しいクラス。
基本はB-MAXGPと同じように、無加工でのマシン改造。
しかしボディにはポリカボディが使用可能など、B-MAXGPとは違った改造が可能なレギュレーションとなっています。
✅この記事の内容
- ストッククラスについて
- B-MAXGPとの違い
- ストッククラスマシンの紹介
この記事では、ストッククラスについて。
実際にARシャーシを改造したマシンと合わせて紹介します。
タミヤからも、無加工での改造が基本の新クラス「ストッククラス」が発表になりました。
ミニ四駆初心者や、これからミニ四駆を始めてみようという人にもおすすめのレギュレーションになっているのが特徴です。

今回は、実際にストッククラスに合わせてARシャーシを改造してみました。
マシンスペック
- ボディ:サンダーショット(ポリカ)
- シャーシ:ARシャーシ
- モーター:ハイパーダッシュ3モーター
- ギヤ比:3.5:1
- タイヤ径:26mm(ローフリ+スーパーハード)
- フロントローラー:13-12mm2段アルミ
- リヤローラー:13mmオールアルミ
B-MAXGPとの大きな違いとしては、ポリカボディが使用可能なこと。
プラボディほど種類があるわけではありませんが、ボディの軽さという部分では違った良さが出てきます。
ミニ四駆初心者でも参考にしやすいマシン改造がそろっているのも魅力のひとつです。
ミニ四駆「ストッククラス」
新競技クラス「ストッククラス」とは
引用元:タミヤHP
ミニ四駆の「ストッククラス」とは、マシン改造の際のパーツ加工を制限したレギュレーションになります。
ミニ四駆を始めたばかりの人や、気軽にレースに参加してみたい人向けのレギュレーションになっているのが特徴です。
これまでも、B-MAXGPなどの無加工改造が基本のレギュレーションはありました。
無加工での改造が基本ということで、ミニ四駆初心者や子どもにも参考にしやすいマシン改造がポイントに。
そんな無加工改造が人気の流れもあり、タミヤ公式からも無加工改造のレギュレーションが発表される形になりました。

要約すると、かんたんな無加工改造からミニ四駆を始めてみようというクラスになります。
B-MAXGPとの違い
ストッククラス | B-MAXGP | |
![]() |
![]() |
|
ボディ | ポリカボディも可 | プラボディのみ |
シャーシ | 加工不可 | 加工不可 |
FRP・カーボン | 皿ビス加工のみ | 皿ビス加工のみ |
ホイール | シャフト貫通可 | シャフト貫通可 |
無加工改造が基本という点ではB-MAXGPと同じですが、ストッククラスではポリカボディの使用も可能となっています。
もともと無加工改造のレギュレーションとして話題になっているのが、B-MAXGP。
むずかしい改造がないので、ミニ四駆初心者向けとして考えられたレギュレーションになっています。
しかし最近のB-MAXGPは、規模によってはレベルが上がってきている部分も。
特にB-MAXGPに力を入れているお店では、無加工改造のマシンでもオープンマシンに劣らない速さのマシンも出てきています。
そんなB-MAXGPと比較すると、ストッククラスはまだまだ初心者向け。
お店単位ではなく全国各地で開催されるタミヤの大会だからこそ、共通で無加工改造のクラスがあることで参加のハードルも下がってきます。
どちらのレギュレーションも、ミニ四駆を楽しむためのルールとしては人気。
ポリカボディが使用可能などの若干の違いはありますが、初心者向けのレギュレーションという部分では同じになってきます。
B-MAXGPについては、こちらの記事で紹介しています。
ストッククラスマシンの改造を紹介
ボディ:サンダーショット(ポリカ)
ボディにはサンダーショットのポリカボディを使用しています。
ストッククラスとB-MAXGPの違いは、ポリカボディが使えること。
それでもボディキャッチを使用して固定することで、ポリカボディの使用も可能に。
今回はベースのミニ四駆オオカミ2に合わせて、サンダーショットのポリカボディを選択。
プラボディとポリカボディの、1番の違いは「重さ」。
サンダーショットくらいの大きさのボディであれば、そこまでの差はありません。
しかしB-MAXGPとの違いを出す意味でも、今回はポリカボディを使用しています。

なので、今回ポリカボディは無塗装。
キット付属のステッカーをそのまま貼り付け、あえてポリカボディが目立つように使用しています。
商品リンク:タミヤ レーサーミニ四駆シリーズ ミニ四駆 オオカミ2
商品リンク:タミヤ グレードアップパーツシリーズ サンダーショット クリヤーボディセット
おすすめのポリカボディについては、こちらの記事で紹介しています。
シャーシ:ARシャーシ
ギヤ周り
マシンの速さに重要なギヤ周りには、各種GUPを使用しています。
まずギヤ比については、3.5:1の超速ギヤに変更。
キット付属のギヤ比は5:1と、大径タイヤに合わせた組み合わせとなっているため変更しています。
さらにギヤ周りには、GUPの中空プロペラシャフトとカーボンクラウンギヤを使用。
キット付属と中空プロペラシャフトの違いは、軽さとギヤの形状。
特にギヤの形状が違っていることによって、シャーシや他のギヤとの干渉も少なくなるので使いやすくなっています。
またクラウンギヤについても、強度のあるカーボンクラウンギヤに変更。
クラウンギヤの良し悪しについてはいろいろありますが、ギヤ欠けのトラブルを考えると長持ちしやすいカーボンの方が使いやすいです。

ギヤ周りについてはキット付属の組み合わせでも問題ありませんが、マシンキットによってギヤ比の組み合わせが変わってくる点には注意が必要です。
商品リンク:タミヤ グレードアップパーツシリーズ ARシャーシ セッティング ギヤセット
タイヤ
タイヤについては、フロントとリヤで種類を変えて使用しています。
- フロント:ローフリクションタイヤ
- リヤ:スーパーハードタイヤ
リヤモーターでもあるARシャーシの場合、モーター側のタイヤは多少グリップがある方が使いやすいです。
前後タイヤのグリップが違うことによって、コーナリング時の旋回性能も変わってくるのが狙いです。
ホイールについては、ローフリクションタイヤ付属のフィンホイールを使用。
ただしストッククラスのレギュレーションとして認められている、ホイール貫通は加工済み。
ホイール貫通することによって、速い速度域でもホイールが抜けてしまうトラブルを防ぐことができます。

ホイール貫通をしたため、シャフトも72mmの中空シャフトに変更しています。
商品リンク:タミヤ ミニ四駆グレードアップパーツ ローフリクション小径ローハイトタイヤ(26mm) & カーボン強化ホイール(フィン)
商品リンク:タミヤ ミニ四駆グレードアップパーツ スーパーハード小径ローハイトタイヤ(26mm)&カーボン強化ホイール(Yスポーク)
おすすめのタイヤについては、こちらの記事で紹介しています。
フロント周り
バンパー:カーボン製スライドダンパー
フロントバンパーには、カーボン製のスライドダンパーを取り付けています。
- STEP1ビスに大ワッシャー
- STEP2スライドダンパーを取り付け
- STEP3大ワッシャーを挟んで固定
商品リンク:タミヤ ミニ四駆特別企画 ミニ四駆40周年記念 HG フロントワイドスライドダンパー用カーボンステー
これによって、スライドダンパーの上蓋だけでもスムーズに稼働する取り付けが可能になってきます。
付属の説明書通り、上下の蓋を使ってスライドダンパーを取り付けるとローラーの位置が高くなってしまいます。
さらに取り付けできるボディも限られてくるので、上蓋だけでの取り付けがおすすめ。
上蓋の締め付けについては、スライドダンパーの動きを見ながら強さを調整していきます。

バネやグリスの種類については、マシンの走りやコースに合わせて硬さを変更していきます。
スライドダンパーやグリスについては、こちらの記事で紹介しています。
ローラー:13-12mm2段アルミローラー
フロントローラーには、13-12mmの2段アルミローラーを使用しています。
- STEP125mmキャップスクリューを使用
- STEP213-12mm2段アルミローラー取り付け
- STEP3スペーサーで高さを調整
- STEP4ハイマウントチューブスタビで固定していく
商品リンク:タミヤ ミニ四駆グレードアップパーツシリーズ 2段アルミローラーセット 13-12mm
商品リンク:タミヤ 2×25mm キャップスクリュー (2本)
商品リンク:タミヤ ミニ四駆グレードアップパーツ ハイマウントチューブスタビセット (ブラック)
フロントローラー用のビスとしては、25mmのキャップスクリューを使用。
なのでビスが曲がってしまう可能性があるので、強度のあるキャップスクリューで取り付けています。
フロントローラーは、「2段アルミローラー+ハイマウントチューブスタビ」という定番の組み合わせ。
これはサイズがちょうど良く、取り付けもかんたんなので使いやすい組み合わせになってきます。
コースレイアウトによっては、2段アルミローラーを逆さ付け。
またはハイマウントチューブスタビを、キット付属の13mmローラーに変更するなどのバリエーションも可能になってきます。
キャップスクリューについては、こちらの記事で紹介しています。
ブレーキ:スーパーXシャーシ用リヤステー
フロントブレーキとしては、スーパーXシャーシ用のリヤステーを取り付けています。
- STEP1取り付けるビス穴を皿ビス加工
- STEP2皿ビス,大ワッシャー2枚を挟んで取り付け
- STEP32mmブレーキであればバンクスルー可能
商品リンク:タミヤ グレードアップ スーパーXシャーシ・FRPリヤローラーステー
商品リンク:タミヤ ミニ四駆 グレードアップパーツ ブレーキスポンジセット (1/2/3mm ホワイト)
スーパーXシャーシ用のリヤステーを使うことで、フロントブレーキを貼る面を確保できます。
さらにシャーシのギヤカバーと合わせることで、貼る面積もアップ。
スーパーXシャーシ用リヤステーは、形状的にシャーシのギヤカバーを回避しながら取り付けることもできます。
26mm径のタイヤであれば、2mmブレーキを使用可能な高さと角度にすることができます。
リヤ周り
バンパー:フルカウルカーボン
リヤバンパーは、フルカウルカーボンと13mmオールアルミローラーの組み合わせになっています。
- STEP1シャーシにフルカウルカーボンを取り付け
- STEP230mmのキャップスクリューに13mmオールアルミローラー
- STEP3スペーサーを挟んでカーボンに通す
- STEP4さらにスペーサーを挟んで13mmローラーを取り付け
商品リンク:タミヤ ミニ四駆限定 HG カーボンフロントステー (1.5mm) フルカウルミニ四駆タイプ J-CUP 2023
商品リンク:タミヤ グレードアップパーツシリーズ 2mm キャップスクリューセット (25mm・30mm)
商品リンク:タミヤ ミニ四駆グレードアップパーツシリーズ 13mmオールアルミベアリングローラー
フルカウル用カーボンを使うことで、リヤローラーの位置を少し後ろ側に持っていくことができます。
通常の取り付け位置よりもタイミングが遅くなるので、コースによってはマシンの安定性が増してきます。
さらにリヤローラーには、上下に13mmのオールアルミベアリングローラーを使用。
アルミローラーなのでコースへの食いつきが良く、LCなどでも安定させることができます。
ブレーキ:リヤブレーキステー
リヤ用のブレーキとしては、リヤブレーキステーを使用して取り付けています。
- STEP1プレート2枚を皿ビス加工
- STEP2リヤブレーキステーをシャーシに取り付け
- STEP3スーパーX用ステーをシャーシに取り付け
商品リンク:タミヤ ミニ四駆グレードアップパーツ FRP リヤブレーキステーセット
商品リンク:タミヤ グレードアップ スーパーXシャーシ・FRPマルチプレート
リヤローラーの引っかかり防止ステーとして、スーパーXシャーシ用マルチ補強プレートもブレーキと合わせて取り付けています。
これによって、コースの壁へ引っかかる確率を落とすことができます。
リヤ用ブレーキとして、リヤブレーキステーは今のミニ四駆の定番改造なので間違いなし。
ブレーキを貼れる面積が広く、2mmブレーキであれば26mm径のタイヤでもバンクで当たることがありません。
引っかかり防止については、こちらの記事で紹介しています。
マスダンパー
サイド:ARシャーシ用サイドマスダンパー
サイドマスダンパーには、ARシャーシサイドマスダンパーを取り付けています。
ARシャーシ用のGUPだけあって、シャーシへの取り付けはかんたん。
シャーシのビス穴に合わせて、ステーを取り付けるだけになっています。
しかしそのままの取り付けでは、マスダンパーに高さが出てしまうのが難点。
これによってステーの位置を下げることができ、取り付けるマスダンパーの高さも下げることが可能に。
制振機能として必要なマスダンパーは、低い位置ほど制振効果が高くなります。
サイドステーの位置を下げることで、マスダンパーによる制振効果を最大限発揮できるように取り付けています。
商品リンク:タミヤ グレードアップパーツシリーズ ARシャーシ サイドマスダンパーセット
マスダンパーの効果については、こちらの記事で紹介しています。
リヤ:置きマスダンパー
そ、そんな…
ARシャーシにボールリンクマスダンパー付けたかっただけなのに…
しかも折れた位置が悪すぎる…😭
ビスが折れたりするのは、ミニ四駆あるある💦
でもここまでシャーシの中で折れると、取り出すのも一苦労…みなさんも、新品シャーシの場合は気をつけて 笑#ミニ四駆 pic.twitter.com/jZU97X0a8i
— ムーチョ@ミニ四駆ブロガー (@mini4wdblog) February 7, 2025
リヤ用のマスダンパーとしては、アジャストマスダンパーを置きマスダンパーとして使用しています。
本来であれば、リヤはボールリンクマスダンパーを取り付ける予定でした。
しかしシャーシへのビス止めの際、ビスが破損。
シャーシ内に折れたビスが残ってしまい、取り付けが不可能な状態になってしまいました。
シャーシ自体を新しくすることで、ボールリンクマスダンパーの取り付けは可能になってきます。
実際にコースを走らせる中で、もっと制振性が必要だった場合にあらためてマスダンパーを変更するようにしています。
置きマスダンパーの取り付けは、皿ビス加工したブレーキステーに取り付けるだけ。
ビスの取り付けには、「スプリングワッシャー+2mmナット」を使うことでビスが緩まずに取り付けることが可能です。
商品リンク:タミヤ ミニ四駆特別企画 アジャストマスダンパー (2.5g×6個)
マスダンパーの種類については、こちらの記事で紹介しています。
ストッククラスマシン改造 まとめ
今回は2025年にタミヤから発表された新クラス、ストッククラスのマシンをARシャーシで改造しました。
マシンスペック
- ボディ:サンダーショット(ポリカ)
- シャーシ:ARシャーシ
- モーター:ハイパーダッシュ3モーター
- ギヤ比:3.5:1
- タイヤ径:26mm(ローフリ+スーパーハード)
- フロントローラー:13-12mm2段アルミ
- リヤローラー:13mmオールアルミ
B-MAXGPとの大きな違いとしては、ポリカボディの使用が可能なこと。
プラボディほど種類があるわけではありませんが、ボディの軽さという部分では違った良さを出すことができます。

基本無加工での改造なので、各パーツの取り付けもかんたん。
ミニ四駆初心者でも参考にしやすいマシン改造がそろっているのも魅力のひとつです。
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