最近のミニ四駆のセッティングとして多いのが、スライドダンパーを使ったセッティング。
特に再販された「カーボンスラダン」を使うことで、かんたんに精度の高いスライドダンパーを使うことができます。
ただ純正のカーボンスラダンの場合、ローラー位置が高くなってしまうという悩みも。
加工してローラー位置を1段下げることで、純正でも低く取り付けることが可能になってきます。
✅この記事の内容
- 純正スラダンのローラー位置を下げたい
- 段下げスラダンの作り方
- 加工したプレートを取り付けて完成
この記事では、純正カーボンスラダンの段下げ加工について。
「純正のカーボンスラダン×1」と「フロントカーボン×2」で加工する方法を紹介します。
純正のカーボンスラダンも、ローラー位置を1段下げることで低くローラーを取り付けることができます。
今回段下げスラダンに使用したパーツはこちらです。
今回の加工であれば、「純正のカーボンスラダン」1枚と「フロントカーボン」2枚だけで作成が可能。
ガイド用として「スーパーX用のリヤステー」も必要になってきますが、どれも今なら手に入れやすいのも特徴です。
カーボンプレートでの加工が前提になってきますが、すべて純正のカーボンスラダンよりはハードルも低くなってきます。
2024年8月には、HG カーボンリヤステー (3mm)も再販されました。
HG カーボンリヤステー (3mm)を使って段下げ加工をすれば、さらに加工もしやすくなるのでおすすめです。
商品リンク:タミヤ HG フロントワイドスライドダンパー用カーボンステー
商品リンク:タミヤ HG カーボンリヤステー (3mm)
純正スラダンのローラー位置を下げたい
ローラー位置が高くなってしまう
純正のスライドダンパーを使う場合、どうしてもローラー位置が高くなってしまうという問題があります。
フロントローラーの高さとしては、車軸、シャフトと同じくらいの高さが理想。
しかし純正のスライドダンパーを取り付けた場合、どうしてもそれより多少上の位置になってきます。
ローラー位置を下げるためには、バンパー位置を低くしたりする必要があります。
なので純正スラダンを取り付ける場合、高さが出ないように上蓋だけを使う場合も多い。
しかしバンパーの位置が低すぎると、ブレーキセッティングの難易度も上がってきます。
結果的に純正スラダンのローラー位置を下げるためには、スライドダンパー自体を加工する必要が出てきます。
純正のスラダンを何枚も使いたくない
純正のスライドダンパーを加工すればローラー位置を下げることはできますが、その加工のハードルは高くなってきます。
純正のカーボンスライドダンパーは限定商品。
2022年になってやっと再販されて手に入るようにはなりましたが、それでもフロント用はもうすでに見かけない場合も多いです。
さらに純正のカーボンスラダンを加工して使う場合、それなりに枚数も必要になってきます。
バンパー部分に1枚、ローラー部分は引っかかりや強度も考えると2枚は必要に。
純正のカーボンスラダンだけを使って加工しようとした場合、何枚も必要になってきてしまうのは使いづらい部分です。
段下げスラダンの作り方
スーパーXをガイドに段下げ用のビス穴をあける
今回は「純正のスラダンカーボン」を1枚、「通常品のフロントカーボン」を2枚使って、1段下げたスライドダンパーを作成します。
カーボンプレートを使うので、どうしてもコストはかかってきます。
しかし、すべて純正のカーボンスラダンを使うよりはハードルも低いはず。
まず使うのは、純正のカーボンスラダンとスーパーX用のリヤステー。
今回は、以前加工した旧カーボンスラダンを使用しています。
スーパーX用のリヤステーをガイドに、新規にビス穴をあけていきます。
左右に新規穴をあけたら、外側のローラー部分はカット。
あまりビス穴ギリギリすぎると取り付けが不安定になってくるので、ほどほどの位置でカットしておきます。
商品リンク:タミヤ HG フロントワイドスライドダンパー用カーボンステー
商品リンク:タミヤ グレードアップ スーパーXシャーシ・FRPリヤローラーステー
スラダンをガイドにフロントカーボンにもビス穴
次に1段下げたローラー用に、「フロントカーボン」を加工していきます。
この時、強度や引っかかり防止の意味でもカーボンを2枚使う方がおすすめです。
まずはビス穴をあけたスラダンカーボンを、ガイド用として取り付け。
これをガイドにして、フロントカーボンにもビス穴をあけていきます。
この時使うのは、カーボンのプレート。
AR用のフロントFRPでも穴位置は同じになってきますが、穴をあける部分のプレートの幅が異なってきます。
ビス穴位置のギリギリ、または多少はみ出してしまうので、ローラー用のステーとしてはおすすめできません。
ビス穴をあけた後は、取り付け部分を残してカット。
また左右下側に使うプレートについては、ビスの取り付け部分を皿ビス加工やキャップスクリュー用に拡張をしておきます。
商品リンク:タミヤ HG カーボンフロントワイドステー 1.5mm
3mmカーボンを使った方法
段下げスラダンの作成には、3mmカーボンを使うのもおすすめです。
今回紹介している段下げスラダンの作り方は、3mmカーボンを使用しない方法。
3mmカーボンは限定品で手に入りづらかったため、3mmカーボンが無くても作る方法として紹介しています。
しかし2024年8月には、「HG カーボンリヤステー(3mm)」が再販されました。
3mmのカーボンリヤステーであれば、段下げ部分に合わせてカットすることでかんたんに取り付けが可能。
はじめから段下げ用のビス穴もあるので、新しく加工する必要もありません。
3mmのカーボンリヤステーを使った場合、ローラー位置も変わってきます。
今回の作り方よりもローラー位置が後ろ目になるので、マシンセッティングのひとつとしてもおすすめです。
商品リンク:タミヤ HG カーボンリヤステー (3mm)
3mmカーボンについては、こちらの記事で紹介しています。
加工したプレートを取り付けて完成
ローラー部分を接着して座グリ加工
すべてのプレートを取り付ける前に、ローラー部分のプレートは貼り合わせておきます。
今回は強度を出すためにも、カーボンを2枚使用。
その2枚のプレートを、瞬間接着剤で貼り合わせます。
貼り付ける表面をまずはヤスリがけ。
そこへ瞬間接着剤を付け、固定しながらしっかりと貼り合わせておきます。
瞬間接着剤が乾いたら、バンパーへの取り付け部分を座グリ加工しておきます。
カーボンプレートの接着については、こちらの記事で紹介しています。
取り付け後、稼働域やローラーとの干渉を確認
ローラー部分が完成したら、あとはすべて取り付けていくだけです。
まずは皿ビスをローラー用プレートに通し、加工したスライドダンパーへ。
あとはビスをロックナットでしっかり固定していきます。
この時、実際に取り付けると加工したプレートがはみ出す部分も。
見た目や安全面も考え、仕上げとしてさらに加工しておきます。
実際にローラーを取り付け、稼働範囲を確認。
この時バンパー部分がローラーに干渉するようであれば、少しずつ削って影響のないように加工していきます。
段下げスラダンの作り方 まとめ
純正のスライドダンパーも、加工することでローラー位置を低くすることができます。
今回加工のために使用したパーツはこちら。
カーボンプレートでの加工が前提なので、どうしてもコストはかかってきます。
しかしすべて純正のカーボンスラダンを使うよりは、加工するまでのハードルも低い。
限定品のカーボンスラダンも、1枚あれば作ることが可能。
取り付け可能なローラーが13mm以下にはなってきますが、純正のスライドダンパーのローラー位置を低くしたい場合おすすめの加工になってきます。
2024年8月には、HG カーボンリヤステー (3mm)も再販されました。
HG カーボンリヤステー (3mm)を使って段下げ加工をすれば、さらに加工もしやすくなるのでおすすめです。
他にも純正スラダンを使い「左右独立のスラダン」にして、セッティングの幅を広げる方法もあります。
左右独立スラダンの作り方については、こちらの記事で紹介しています。
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