ミニ四駆の改造に欠かせないのが、ローラーセッティング。
ミニ四駆のローラーも、取り付けるローラーの数や最適な高さなどむずかしい部分も多い。
そんなローラーセッティングの基本となるのが、「たからばこセッティング」。
フロントとリヤのローラーでは、それぞれマシンに対する働きが違ってきます。
✅この記事の内容
- ローラーセッティングの基本
- 「たからばこセッティング」とは
- フロントローラーの取り付け位置
- リヤローラーの取り付け位置
この記事では、ミニ四駆のローラーセッティングについて。
基本の取り付け方とたからばこセッティング。
フロントとリヤのローラー取り付け位置についても紹介します。
ミニ四駆のローラーセッティングの基本となってくるのが、「たからばこセッティング」です。
フロントに2個リヤに4個という、マシンを横から見た時に二等辺三角形になる取り付け位置。
このバランスの取れた取り付け方が、たからばこセッティングになります。
そんなローラーセッティングも、2024年時点では取り付けられるローラーの数が無制限に。
基本の取り付け位置に加えて、スタビなどの代わりにローラーを取り付ける選択肢も出てきています。
しかしたからばこセッティングを基本にローラーを取り付けていくことで、バランスの取れたローラーセッティングが可能になってきます。
ミニ四駆のおすすめローラーについては、こちらの記事で紹介しています。
ローラーセッティングの基本
2017年以降はローラー数が無制限に
2024年現在、マシンに取り付けられるローラーの数は無制限となっています。
2017年以前のタミヤの公式レギュレーションの中では、マシンに取り付けられるローラーの数は6個までと定められていました。
なので公式大会をはじめ、マシンを改造する上では6個のローラーの中でセッティングを考える必要が。
そんな限られた数で考えられていたのが、フロント2個にリヤが4個の取り付け方でした。
しかし2017年以降は、特別ルールとして取り付けられるローラーの数は無制限に。
特別ルールということだったので、また元に戻るのではといわれていました。
しかしそれ以降ずっと、何年も変わらずローラー数は無制限が続いています。
ローラーの数が無制限になったことで、マシンのセッティングの幅は広がります。
特に難易度の高いセクションの多い公式大会においては、ローラーセッティングによる攻略も重要になっています。
ローラー数が増えると摩擦抵抗も増える
取り付け可能なローラー数が増えたレギュレーションの中でも、基本のセッティングの考え方は同じです。
ローラーの数を増やすほど、マシンの走りは安定してきます。
しかしローラー数を増やすほど、マシンの速度にも影響が。
その影響となってくるのが、ローラー自体の重さやローラーによる摩擦抵抗になります。
ミニ四駆は、ローラーをコースの壁に当てながら走っています。
なのでローラーとコースとの間には、少なからず摩擦による抵抗が発生。
これによってローラーの数が多いほど接触する部分も増え、マシンにとっては減速にもつながってきます。
マシンの速度や安定性を考えた場合、ローラー数無制限のレギュレーションでも基本が大切。
「たからばこセッティング」へ必要なローラーを付け加えていくのが、1番バランスの取れたセッティングになってきます。
「たからばこセッティング」とは
ローラー配置の基本の考え方
ローラーセッティングの基本の考え方は、「たからばこセッティング」からきています。
「たからばこセッティング」とは、たからばこという模型店の名前が由来となっているセッティングです。
「フロント2個+リヤ4個」というローラー配置が基本の考えになっているのは、このたからばこセッティングから。
コースを走行中のマシンは、ローラーが壁に当たることでマシンを支えています。
フロントとリヤ合わせて6個という限られた数のローラーでも、速度の上がったマシンを安定させられていたのはバランスの良いローラー配置から。
さらに左右のローラー幅をレギュレーションギリギリの105mmまで広げることで、さらに安定性を増していました。
初心者向けのGUPとしてタミヤから発売されている、「ファーストトライパーツセット」もたからばこセッティングが元に作られています。
ファーストトライパーツセットについては、こちらの記事で紹介しています。
たからばこセッティングのポイント
ローラーセッティングの基本となるたからばこには、いくつかのポイントがあります。
- ローラーはフロントとリヤ
- ローラー幅は105mmギリギリまで広げる
- フロントは左右1個ずつをシャフトの少し上
- リヤは左右2個ずつを上下に分けて取り付け
- マシンを横向きに置いた時、ローラーで直立できるように
この時マシンを横から見ると、ローラーの配置がフロントを頂点に二等辺三角形に。
これによって、マシンを横向きにした時に自立が可能になります。
前述の通り、ミニ四駆はローラーを壁に当てながら走行。
なのでローラーによってマシンが自立するバランスにすることで、マシンの安定性も増してきます。
このバランスを元に、ローラー数が無制限になったレギュレーションの中でも必要な部分にローラーを付け加えていくことになります。
フロントローラーの取り付け位置
高さはシャフトより少し上
フロントローラーの取り付け位置としては、シャフト(車軸)より少し上くらいの位置が安定した取り付け位置になります。
シャーシにそのままローラーを取り付けた場合、ちょうどシャフトの上くらいの位置になってきます。
このローラーの高さが、コースを走る時に安定しやすい高さ。
バンパーカットをした場合はローラーの高さも変わってくるので、これくらいの位置を目安にセッティングをしていきます。
フロントローラーの位置が高すぎると、マシンがアウトリフトしやすくなります。
「アウトリフト」とは、コーナリング時の遠心力によって外側のタイヤが浮いてしまうこと。
片方のタイヤが浮くので減速しやすく、浮きすぎるとコースアウトにもつながってきます。
逆にフロントローラーの位置がシャフトより低すぎても、今度はインリフトしやすくなるので注意が必要です。
フロントローラーのスラスト角によっても、マシンの安定性は変わってきます。
しかし取り付け位置の目安としては、フロントローラーの最適な高さはシャフトより少し上くらいになってきます。
フロントローラーはスラスト角も重要
フロントローラーの取り付けには、スラスト角も重要になってきます。
「スラスト角」とは、コース底面に対するローラーの角度になります。
ミニ四駆は、ローラーをコースの壁に当てて走行。
特にコーナリング時は、ローラーのスラストによってマシンを押さえつけながら走っています。
実際のスラスト角がどれくらいが良いかは、コースやマシンによっても違います。
モーターによるマシンの速度域でも、必要なスラストは変化。
またATバンパーのように、フロント提灯に合わせて連動するバンパーの場合も必要なスラスト角は変わってきます。
フロントバンパーの強度によっては、走る衝撃でスラスト角が変わる場合も。
しかしコーナリングやLCでマシンを安定させるためには、スラスト角が重要となってきます。
スラストの調整については、こちらの記事で紹介しています。
リヤローラーの取り付け位置
高さの目安は二等辺三角形
リヤローラーを取り付ける高さについては、フロントローラーの位置と合わせて考えることが大切です。
基本的に、リヤの下段ローラーはシャフトより低い位置。
タイヤ径やバンパーの高さによって変わってくる部分はありますが、基本はシャフトの少し下くらいが安定します。
最適な位置がむずかしいのは、リヤ上段ローラーの高さ。
高い位置に取り付けすぎると、ジャンプ後の着地時などにコースに引っかかりやすい。
逆に低い位置に取り付けた場合、コーナリング時などの安定性が落ちてきてしまいます。
リヤローラーの高さがむずかしい場合は、前後のローラー位置のバランスで調整。
たからばこセッティングにもある、マシンを横から見て二等辺三角形を目安にローラー配置を考えていきます。
上下のローラーで安定性を上げる
リヤローラーは、上下のローラーによってマシンの安定性を増しています。
基本的にリヤのローラーは、マシンが「インリフト」や「アウトリフト」によって浮き上がった時の支えになっています。
なのでリヤローラーについては、スラストは必要ありません。
リヤローラーにスラストがつくと、逆に抵抗になってマシンが遅くなってしまう場合も。
ただコースによっては、LC対策としてリヤローラーをアッパースラストにする場合も。
しかしその場合、他のセクションでマシンが浮きやすくなり減速する点にも注意が必要です。
またリヤローラーの取り付け位置は、バンパーに近いほどコーナリング時のキレが上がってきます。
走行中の衝撃にも強くなるので、リヤローラーの保持力も増してきます。
ミニ四駆のローラーセッティング まとめ
「たからばこセッティング」は、ミニ四駆のローラーセッティングの基本になってきます。
フロントに2個リヤに4個にすることで、マシンを横から見た時に二等辺三角形になる取り付け位置。
取り付けられるローラーの数が無制限になった現在でも、基本の取り付け方として参考になっています。
たからばこセッティングを基本にローラーを取り付けていくことで、バランスの取れたローラーセッティングが可能になってきます。
ミニ四駆のおすすめローラーについては、こちらの記事で紹介しています。
コメント
動物のミニ四駆のセットは何ですか?🤔😓😵😵💫🥺🤯