ミニ四駆を始める上で欠かせないのが、ミニ四駆のエンジン部分にもなる「モーター」。
使うシャーシやモーターによっても、選び方が変わってきます。
この記事では、「ミニ四駆のモーターで悩んだら、このモーターを使っておけば間違いない」というものを厳選しています。
ミニ四駆のおすすめモーター(チューン)
ミニ四駆のおすすめモーター(ダッシュ)
ぼく自身、ミニ四駆をはじめたばかりの頃は、
モーターの種類が多くて、どれを使えばいいかわからない…
と悩んだ経験があります。
なのでこの記事では、
「ここで紹介するモーターの中から、自分のマシンに合うモーターを選べば大丈夫!」
という部分まで落とし込んでいます。
さらに記事の中では、モーターの選び方や種類についても紹介しているので参考にしてください。
ミニ四駆のモーターの選び方
形状の種類で選ぶ
ミニ四駆用の「方軸モーター」
ミニ四駆のモーターには、大きく2種類あります。
その中でも、昔のミニ四駆から使われているモーターが、「方軸モーター」。
通常の「ミニ四駆」向けシリーズのモーターとして使われているのが、方軸シャーシ用のモーター。
方軸シャーシの場合、プロペラシャフトによって4輪のタイヤへパワーを伝える四輪駆動方式となっています。
主にVZやFM-A、ARシャーシなどで使われる方軸モーター。
ウルトラダッシュモーターとプラズマダッシュモーター以外は、公式大会などでも使用可能となっています。
ミニ四駆用のモーターとして、1番に思い浮かべるのが方軸シャーシ用のモーターになってきます。
ミニ四駆PRO用の「両軸モーター」
「ミニ四駆PRO」シリーズに使われているのが、「両軸モーター」になります。
モーターからは、前後に2本のシャフトが出ています。
このモーターシャフトによって、前輪と後輪にダイレクトにパワーを伝えることができるのが両軸モーター。
両軸モーターの特徴は、駆動効率の良さ。
ダブルシャフトモーターとよばれていることもあり、ダイナミックな走行感を得ることができます。
MAやMSシャーシなどの両軸シャーシに使うのが、両軸モーターになります。
性能やタイプで選ぶ
直線多めのコースなら高回転数の「スピード型モーター」
平坦でコーナーが少なめなコース、トップスピードにこだわるなら「スピード型モーター」になってきます。
トップスピードにこだわる場合、チェックすべきは「モーターの回転数(r/m)」。
回転数(r/m)とは、適度な電圧をかけた時に1分間でどれだけモーターが回るかを示したものです。
回転数の値が大きければ大きいほど、最高速度は上がってきます。
なのでコースの直線部分で差をつけたい場合などは、回転数の大きいレブチューン2モーターやスプリントダッシュモーターなどがおすすめ。
ただスピード型モーターを選んだ場合でも、距離が短いコースではせっかくの性能を十分に発揮することができません。
さらにモーター性能が上がった分、コーナリングがむずかしくなる可能性も。
なので高回転数のスピード型モーターを使う場合、マシン全体のバランスも大事になってきます。
坂道多めのコースなら高トルクの「パワー型モーター」
上り坂や再加速などで力強い走りをするなら、トルクのある「パワー型モーター」になってきます。
トップスピードがあるだけでは勝てないのが、今のミニ四駆コース。
特に坂道が多めやブレーキを駆使するようなコースだと、マシンに負荷がかかるたびに大きく減速してしまいます。
そこで気にするべきなのが、モーターの「トルク」。
トルクとはシャフトの軸を回す性能で、回転方向の力。
またモーターの軸の回転を止めようとする力をあらわす負荷のことをいいます。
タミヤ公式の情報でも、推奨負荷トルクとして(mNm)で表記されています。
この推奨負荷トルク(mNm)が大きければ大きいほど、モーターのパワーがあることに。
高トルクモーターとして代表的なのが、トルクチューン2モーターやパワーダッシュモーター。
モーターのトルクが大きいほど、マシンの加速も速くなってきます。
コースアウト覚悟で最速を目指すなら「プラズマダッシュモーター」
ただ純粋に速いモーターを使いたいという場合は、ウルトラダッシュモーターやプラズマダッシュモーターがおすすめです。
とにかく速いモーターで走らせるのも、ミニ四駆の楽しみのひとつ。
中でもプラズマダッシュモーターは、パワーとスピードともに最高クラスのモーターになります。
スピードで速さを出したい場合や、パワフルな走りを実現したい場合に使われるモーター。
特にプラズマダッシュモーターは、GUPの中でも最強クラスのスピードを誇るといわれ人気のモーターです。
ウルトラダッシュモーターやプラズマダッシュモーターは、ミニ四駆PROにはありません。
さらにハイレベルなモーターのセッティングが求められるので、上級者向きのモーターになってきます。
商品リンク:タミヤ グレードアップパーツシリーズ ウルトラダッシュモーター
商品リンク:タミヤ グレードアップパーツシリーズ プラズマダッシュモーター
ギヤ比との相性で選ぶ
マシンのトルクとトップスピードを決めるのはモーターですが、それをタイヤにどう伝えるかも大事になってきます。
そこで重要になってくるのが、「ギヤ比」です。
ギヤ比とは、マシンのタイヤが1回転する時にモーターは何回転したかを示すもの。
「3.5:1」や「4:1」のように表記され、それぞれモーターが3.5回転や4回転するとタイヤが1回転することを示しています。
マシンのトップスピードを上げたいなら、高回転数のモーターに「3.5:1」などのギヤ比が小さい組み合わせ。
とにかくマシンのパワーを重視する場合は、トルク強めのモーターに「4:1」などのギヤ比が大きい組み合わせが必要になってきます。
またコースに合わせて、トルク強めのモーターに小さめのギヤ比を合わせるのもあり。
モーターとギヤ比の組み合わせによって、コースでのマシンの走りも変わってきます。
ただしコースを走行中は、ギヤ比の交換ができません。
なので、あらかじめモーターとギヤ比の組み合わせによるマシンの走りを把握しておく必要もあります。
公式大会で使用できないモーターに注意
ミニ四駆のモーターの中には、公式大会などのレースで使えないモーターもあります。
仲間内で楽しむだけであれば、どのモーターを選んでも大丈夫。
ただ公式大会などに参加する場合は、レギュレーションに沿ったモーター選びが必要になってきます。
そもそも使えるモーターは、社外品のモーターではなくタミヤ製のモーター。
さらにタミヤ製モーターの中でも、ウルトラダッシュモーターとプラズマダッシュモーターは使うことができません。
ミニ四駆の公式大会は、あくまでも一定のルールの中で楽しむものになっている点には注意です。
ミニ四駆モーターの種類
ミニ四駆のモーターは、モーター性能によっても大きく2種類に分けることができます。
チューン系モーターの種類
アトミックチューン2 | アトミックチューン2PRO | トルクチューン2 | トルクチューン2PRO | レブチューン2 | レブチューン2PRO | |
適正電圧(V) | 2.4~3.0 | 2.4~3.0 | 2.4~3.0 | 2.4~3.0 | 2.4~3.0 | 2.4~3.0 |
推奨負荷トルク(mNm) | 1.5~1.8 | 1.6~1.8 | 1.6~2.0 | 1.7~2.1 | 1.2~1.5 | 1.2~1.5 |
回転数(r/m) | 12700~14900 | 12300~14500 | 12300~14700 | 12200~14400 | 13400~15200 | 13200~14900 |
消費電流(A) | 1.8~2.2 | 1.5~1.7 | 1.7~2.0 | 1.7~2.0 | 1.6~2.0 | 1.5~1.8 |
ダッシュ系モーターの種類
ライトダッシュ | ライトダッシュPRO | ハイパーダッシュ3 | ハイパーダッシュPRO | スプリントダッシュ | パワーダッシュ | マッハダッシュ | |
適正電圧(V) | 2.4~3.0 | 2.4~3.0 | 2.4~3.0 | 2.4~3.0 | 2.4~3.0 | 2.4~3.0 | 2.4~3.0 |
推奨負荷トルク(mNm) | 1.3~1.9 | 1.3~1.9 | 1.5~1.8 | 1.6~1.8 | 1.3~1.8 | 1.5~2.0 | 1.3~1.8 |
回転数(r/m) | 14600~17800 | 14600~17800 | 12700~14900 | 12300~14500 | 20700~27200 | 19900~23600 | 20000~24500 |
消費電流(A) | 1.5~2.2 | 1.5~2.2 | 1.8~2.2 | 1.5~1.7 | 2.8~3.8 | 2.5~3.3 | 2.6~3.5 |
「チューン系モーター」とよばれるモーターについては、初心者向け。
回転数やトルクにおいて、キット付属のノーマルモーターより1段階優れているモーターになります。
さらに1段階上になってくるのが、「ダッシュ系モーター」とよばれる中級者〜上級者向けのモーター。
高回転数や高トルクな性能が特徴で、公式大会のオープンクラスなどでも多く使われているモーターです。
またモーターの種類によって、公式大会で参加できるカテゴリーも変わります。
トライアルクラスやジュニアクラスについては、参加できるのはチューン系モーターのみになっています。
ミニ四駆におすすめのモーター
おすすめのチューン系モーター
1位:アトミックチューン2モーター(PRO)
チューン系モーターの中で、もっともバランスのとれたモーターが「アトミックチューン2モーター(PRO)」になります。
トルクや回転数でも、トルクチューンやレブチューンモーターの中間くらい。
しかしその分モーターとしては扱いやすく、初心者にもおすすめのモーターです。
複雑なコースレイアウトでなければ、本格的なセッティングでなくても完走は可能になってきます。
商品リンク:タミヤ ミニ四駆 グレードアップパーツ アトミックチューン2モーター
商品リンク:タミヤ ミニ四駆 グレードアップパーツ アトミックチューン2モーターPRO
2位:トルクチューン2モーター(PRO)
チューン系モーターの中でも、トルク寄りになってくるのが「トルクチューン2モーター(PRO)」になります。
今のミニ四駆コースのほとんどが、ジャンプやバンクなどの多い立体コースです。
なのでマシンの走り方としては、ブレーキによる速度制御からの再加速などが必要。
そんな立体コースでは、トルクチューンのパワーが活きてきます。
モーターにも個体差はあるため、モーターの個体やコースによってはアトミックチューンより速い場合も。
1位のアトミックチューンモーターと合わせて、初心者向けのモーターになっています。
商品リンク:タミヤ ミニ四駆 グレードアップパーツ トルクチューン 2モーター
商品リンク:タミヤ ミニ四駆 グレードアップパーツ トルクチューン 2モーターPRO
3位:レブチューン2モーター(PRO)
チューン系モーターの中でも、最高速向けなモーターが「レブチューン2モーター(PRO)」です。
チューン系モーターの中でも回転数が高いので、最高速を出しやすいのが特徴。
しかし現代のコースは、パワーの必要となる立体コースがほとんど。
なのでトルク面で劣ってくるレブチューン2モーターは、立体コースに合ったモーターとはいえない部分も。
なので他のチューン系モーターと比較すると、あまり立体コースとの相性は良くありません。
商品リンク:タミヤ ミニ四駆 グレードアップパーツ レブチューン 2モーター
商品リンク:タミヤ ミニ四駆 グレードアップパーツ レブチューン 2モーターPRO
おすすめのダッシュ系モーター
1位:ハイパーダッシュモーター(PRO)
ダッシュ系モーターの中で、回転数もパワーも中間くらいの位置にあるのが「ハイパーダッシュモーター(PRO)」です。
チューン系モーターから乗せ換えた時の、速さの違いはあきらかです。
毎年ジャパンカップに合わせて新しいモデルが発売されるのも、人気があって使いやすいからこそ。
モーターが速くなる分、マシンの制御はむずかしくなってきます。
しかしコースによっては使いやすいモーターにもなるので、手元に置いておいて間違いないモーターです。
商品リンク:タミヤ ミニ四駆 グレードアップパーツシリーズ ハイパーダッシュ3モーター
商品リンク:タミヤ ミニ四駆 グレードアップパーツシリーズ ハイパーダッシュモーターPRO
2位:スプリント,パワーダッシュモーター/マッハダッシュモーターPRO
ダッシュ系の中でも高性能なモーターになってくるのが、片軸シャーシの場合は「スプリントダッシュモーター」や「パワーダッシュモーター」。
MAやMSなどの両軸シャーシであれば、「マッハダッシュモーター」になります。
片軸シャーシ用のスプリントダッシュモーターとパワーダッシュの違いは、トルク寄りか最高速寄りか。
「スプリントダッシュモーター」は、回転数も高いので最高速の出るモーターになります。
「パワーダッシュモーター」は、力強い走りによる再加速などに向いたモーター。
また両軸モーターの中でもっとも回転数が高く、多くのレーサーに使われているのが「マッハダッシュモーター」。
両軸モーターで最速なモーターは1種類だけになりますが、公式大会などはMSフレキと合わせて多く使われています。
商品リンク:タミヤ ミニ四駆グレードアップパーツシリーズスプリントダッシュモーター
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3位:ライトダッシュモーター(PRO)
ダッシュ系モーターの中で、もっとも性能としては低いのが「ライトダッシュモーター(PRO)」になります。
遅いモーターといっても、チューン系モーターに比べればじゅうぶん速いです。
他のダッシュ系モーターとは使われているブラシの違いもあるので、扱い方はチューン系モーター寄りになってきます。
ライトダッシュモーターの場合、パワーや回転数などは他のダッシュ系モーターに及びません。
しかし扱いやすい分、コースレイアウトによってはハイパーダッシュモーターなどよりも速い場合があります。
商品リンク:タミヤ ミニ四駆 グレードアップパーツ ライトダッシュモーター
商品リンク:タミヤ ミニ四駆グレードアップパーツシリーズライトダッシュモーターPRO
ミニ四駆モーターのブラシの違いについては、こちらの記事で紹介しています。
結局どのモーターを選べばいいか
引用:タミヤ公式HP
初心者におすすめは「チューン系モーター」
「チューン系のモーター」は、初心者にこそおすすめのモーターになります。
キット付属のノーマルモーターからチューン系のモーターに変更するだけでも、マシンの速さは変わってきます。
その分コースアウトしないためのセッティングが必要となりますが、チューン系であればそこまで本格的な改造も必要なし。
それなりに速いモーターながらも扱いやすいので、子どもにもおすすめ。
「アトミックチューン2」や「トルクチューン2モーター」に替えるだけでも、ミニ四駆を十分に楽しめます。
速さに物足りなくなったら「ハイパーダッシュモーター」
チューン系モーターで慣れてきたら、「ハイパーダッシュモーター」に交換がおすすめです。
高性能なダッシュ系モーターの中でも、特にハイパーダッシュモーターは速くてバランスのとれたモーター。
毎年ジャパンカップモデルも発売されるほどなので、持っていても間違いはないモーターです。
モーターが速くなる分セッティングはむずかしくなりますが、それもミニ四駆の楽しみのひとつ。
チューン系モーターにも慣れて初心者から一歩先へ進みたい人には、「ハイパーダッシュモーター」がおすすめです。
ミニ四駆のおすすめモーター まとめ
ミニ四駆におすすめのモーターはこちらです。
チューン系モーターのおすすめランキング
ダッシュ系モーターのおすすめランキング
あとは、マシンセッティングやコースレイアウトによってもモーターの選び方は変わってきます。
なので一通りのモーターを揃えておくことで、コースに合った選択をできるようになります。
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