マシンをコースで走らせている時に、急に遅くなったり動かなくなる原因のひとつが「モーターの寿命」です。
長く使い続けていることによって、モーターとしての性能が発揮できない状態に。
しかしモーターにとっては、負担のかかり過ぎる使い方もあります。
なのでモーターの扱い方次第で、モーターの寿命も変わってきます。
✅この記事の内容
- モーターの寿命とは
- モーター寿命を縮める原因4つ
- モーター寿命を伸ばすために
この記事では、モーターの寿命について。
モーターの寿命を縮めてしまう原因と、長く使い続けるための方法を紹介します。
ミニ四駆のモーターは、ブラシが接触することで性能を発揮。
なのでブラシがコミュテーターと接触できなくなると、モーターは動かなくなってしまいます。
しかしモーターの扱い方次第では、モーターの寿命を早めている場合も。
- タイヤの回転を無理やり止める
- 長時間コースで走らせ続ける
- グリスアップをしていない
- モーターに負担がかかる改造
特に、外部的にモーターに負荷がかかるような扱いには要注意。
コースアウト後のマシンの回収時、タイヤがロックしてしまうような回収はモーターに良くありません。
自分のマシンはもちろん、他人のマシンを回収する時にも注意が必要になってきます。
モーターの寿命とは
一気にモーターが動かなくなる
モーターにとっての寿命とは、モーターとしての性能が落ち始めたことになってきます。
ミニ四駆のモーターは、ブラシとコミュテーターの接触によって性能を発揮。
このブラシとコミュテーターの接触が大きいほど、モーターとしての回転数もアップしてきます。
逆に接触が減ってくると、マシンへのパワーの伝達も落ちてきます。
ただモーターの場合、電池のように徐々に消耗していく様子は少ないです。
全盛期より、少しマシン速度が落ちたかなと感じ。
そして気がつくと、一気にモーターが動かなくなります。
これが「モーターが死んだ」と言われる、モーターの寿命です。
実際のモーターの寿命としては、「どれくらい走れば」「何時間走らせれば」などの基準はありません。
コースで走らせている頻度や、モーター慣らしの有無でもモーターの寿命は変わってきます。
モーターのブラシについては、こちらの記事で紹介しています。
モーター慣らしも寿命に影響
今のミニ四駆では当たり前になっている「モーター慣らし」は、モーターの寿命を縮める要因のひとつになってきます。
ミニ四駆の「モーター慣らし」とは、モーターをコースで使い始める前に性能を引き出すこと。
新品のモーターなどをブレークインすることで、万全の状態のモーターを使い始めることができます。
しかしこのモーター慣らしは、モーターの寿命とはトレードオフの関係。
モーター慣らしはブラシを削ってモーターの性能を引き出すことから、モーターの寿命の面ではデメリットになってきてしまいます。
速いマシンとして走らせるために必要なのが、モーター慣らし。
しかしモーターの寿命を考えた場合、モーター慣らしはモーターに負担をかけていることになってしまいます。
モーター慣らしについては、こちらの記事で紹介しています。
モーター寿命を縮める原因4つ
タイヤの回転を無理やり止める
モーターの寿命が縮まる、モーターに負荷がかかる原因のひとつとして、マシンの止め方があります。
コースなどでマシンを走らせた時、完走後やコースアウト時はマシンを回収する必要があります。
そんなマシンの回収時、マシンを止めようとタイヤごと掴んで止めるのは良くありません。
回転しているタイヤごと押さえつけてしまうと、モーターに大きな負荷がかかります。
まだ回転しようとしているモーターを、無理やり押さえつけて止めているので当然。
無理やり押さえつけたモーターに負荷がかかり、モーターが過熱しすぎてしまう場合も。
モーターが熱を持ち過ぎてしまうと、モーターとしての性能も低下。
さらに各種ギヤにも負荷がかかるので、マシン全体として大きなダメージを負ってしまうことになります。
これは、マシンをスタートさせる時も同じ。
押さえつけながらスタートさせようとすると、タイヤがロックされてモーターに負担がかかります。
マシンを回収する時は、押さえつけたりタイヤ部分を持ったりしないこと。
無理やり回転を止めることはせずに、スイッチを切ることが大切になってきます。
長時間コースで走らせ続ける
長時間コースで走らせ続けるのも、モーターの寿命を減らす原因になってきます。
マシンをコースで走らせると、電池はもちろん、モーターも消費します。
ただモーターの場合は、電池の消耗のように目に見えてマシンに影響するわけではありません。
コースで長時間マシンを走らせるほど、モーターは熱を持ちます。
このモーターの熱は、適度にコースを走らせただけでも。
しかし長時間コースで走らせるほど、モーターにかかる負担も大きくなってきます。
モーターの熱は、磁力の低下などモーターの性能を落としてしまう原因のひとつ。
コースを走らせて楽しむのがミニ四駆ですが、適度にマシンとモーターを休ませながら走らせることが必要になってきます。
グリスアップをしていない
ミニ四駆の組み立ての基本でもあるグリスアップをしているかでも、モーターにかかる負担が変わってきます。
ミニ四駆の「グリスアップ」とは、マシンの潤滑油の役割。
適切な場所をグリスアップすることで、各パーツへの負担を減らすことができます。
ただグリスアップをしていない場合、各パーツ部分が摩擦抵抗の大きい中で噛み合うことに。
するとお互いのパーツ部分だけでなく、大元のモーターにも負荷がかかってきてしまいます。
ミニ四駆のグリスアップは、マシンを速くするために必要な一手間。
さらにマシンを動かすモーターに負担をかけないためにも、必要な調整になってきます。
マシンのグリスアップについては、こちらの記事で紹介しています。
モーターに負担がかかる改造
モーターに負担がかかりやすいマシン改造によっても、モーターの寿命を縮める原因になってきます。
モーターに負担がかかりやすい改造としては、極度にトルクが必要となるようなマシン改造があります。
- 重いマシン
- 小さいギヤ比
- 大きなタイヤ径
ミニ四駆の「トルク」とは、加速力などのマシンのパワーに関係してくる部分。
重いマシンや大きなタイヤ径の場合、マシンを加速させるためのパワーも必要になってきます。
マシンのトルクに関しては、マシン全体でいろいろな要素が関わり合っている部分。
しかしモーターへの負担を考えた場合、トルクが必要なほどモーターへかかる負担も大きくなってきます。
モーター寿命を伸ばすために
モーターに負荷をかけない
モーターを長持ちさせるためには、モーターに負担をかけないことが1番になってきます。
モーターに負担をかけない使い方とは、寿命を縮めてしまうような使い方をしないことです。
- タイヤをロックさせない
- 長時間走らせ続けない
- 適度なグリスアップ
- 極端にトルクが必要な改造をしない
モーター寿命を縮めない使い方とは、モーターにとって良くない使い方をしないこと。
特にモーター慣らしをした後ほど、モーターとしての寿命も短くなる点にも注意が必要です。
あえてモーター慣らしをしない
モーターの寿命を長く、より長期間使い続けるためには、モーター慣らしをしないのもひとつの方法になってきます。
そもそもモーター慣らしとは、コースで使い始める前にモーターのブラシを削っていくこと。
ブラシの接触面積が少なくなるほど寿命が短くなるモーターにとっては、デメリットにもなってきます。
なので結果的に、モーター慣らしをした後のモーターほど新品のモーターに比べて動かなくなるのも早いです。
もちろんモーター慣らしをした分、あけポン状態のモーターよりマシンは速くできます。
しかしそれは、モーターの寿命を縮めて性能を引き出していることにも。
もしモーターとして長く使い続けていきたい場合、モーター慣らしをしないこともひとつの選択肢になってきます。
ミニ四駆モーターの寿命 まとめ
ミニ四駆のモーターは、ブラシがコミュテーターと接触できなくなることで動かなくなってしまいます。
そしてモーターの扱い方次第では、モーターの寿命を早めている場合もあります。
- タイヤの回転を無理やり止める
- 長時間コースで走らせ続ける
- グリスアップをしていない
- モーターに負担がかかる改造
特に、外部的にモーターに負荷がかかるような扱いには注意が必要。
コースアウト後のマシンの回収時、タイヤがロックしてしまうような回収はモーターにも良くありません。
自分のマシンはもちろん、他人のマシンを回収する時にも、マシンの取り扱いには注意が必要です。
コメント
モーター慣らしやタイヤのロックでも、モーターが消耗してこわれる原因になってしまうんですね。勉強になりました。
コメントありがとうございます。
タイヤのロックは、モーターに良くないですね。
またモーター慣らしはある程度使ってる状態からのスタートなので、モーターの寿命の面ではデメリットになってきます。