ミニ四駆を走らせるのに欠かせないのが、「モーター」。
そんなミニ四駆用モーターは、モーターによって使われているブラシが違います。
ブラシの種類としては、「銅ブラシ」と「カーボンブラシ」の2種類。
それぞれのブラシによって、形状や特徴も変わってきます。
✅この記事の内容
- モーターブラシの種類
- ブラシによる違い
- ブラシによる慣らし方の違い
この記事では、ミニ四駆モーターのブラシについて。
2種類のブラシの特徴や、モーター慣らしの方法の違いを紹介
ミニ四駆のモーターは、使われているブラシによって大きく2種類に分けられます。
種類 | 銅ブラシ | カーボンブラシ |
---|---|---|
画像 | ||
素材 | 銅板 | カーボン |
形状 | 厚みのない銅板 | 四角いブロック |
強度 | 削れやすい | 削りづらい |
主なモーター |
|
|
上記以外にも、銅ブラシが使われているモーターはあります。
「ハイパーダッシュ2モーター」なども銅ブラシになりますが、今は入手もむずかしいので含めていません。
モーターはブラシの特徴によって、強度や寿命も変わってきます。
使用するモーターによって、モーター慣らしの方法も変えていく必要があります。
ミニ四駆におすすめのモーターについては、こちらの記事で紹介しています。
モーターブラシの種類
銅ブラシ
主にチューン系モーターを中心に使われているのが、「銅ブラシ」です。
ミニ四駆のモーターは、ブラシとコミュテーターの接触によって通電しています。
モーター内部の構造として、コミュテーター部分はどのモーターも同じ。
しかしモーターによって、ブラシ部分が「銅」と「カーボン」の2種類に分かれてきます。
モーターの端子部分から続き、モーター内部にあるのが「ブラシ」。
銅ブラシの場合、銅の板のような部分がブラシになっています。
特徴としては、そこまで厚みのない銅板に近いような形状。
キット付属のノーマルモーターをはじめ、アトミックチューンやトルクチューンなどのチューン系モーターに多く使われているのが銅ブラシになっています。
カーボンブラシ
「カーボンブラシ」は、ダッシュ系モーターなどの高回転モーターに使われています。
カーボンブラシの位置としては、銅ブラシと同じでモーターの端子部分からの延長線上。
コミュテーター部分と接触するように取り付けられています。
カーボンブラシの特徴としては、ブロック状の形。
銅ブラシとは違い、四角いブロックがブラシとして取り付けられています。
ブラシの素材としては、カーボンの含有されたブロック。
カーボンブラシは、ダッシュ系モーターなどの高回転モーターに合わせてしっかりした作りのブラシとして取り付けられています。
ブラシによる違い
強度による削りやすさ
モーターに使われているブラシの材質によって、ブラシの特徴も変わってきます。
主にチューン系のモーターやライトダッシュモーターに使われているのが、銅ブラシといわれる金属ブラシ。
形状としても、厚みのない銅板になっています。
そこまで厚みのない形状ということもあり、コミュテーターと接触することによって消耗して削れるのも早いです。
そしてハイパーダッシュモーターなどのダッシュ系のモーターで使われているのは、カーボン含有のブラシ。
カーボンブラシの特徴は、材質的にブラシの強度が高いこと。
なので銅ブラシに比べても消耗が遅く、ブラシが削れるのにも時間がかかってきます。
強度があって削れづらいブラシの方が、モーターとしての寿命も長くなります。
しかし逆に、ブラシ部分が削れてくるほどコミュテーターとの接触面が増えてマシンの速度が出る面も。
ブラシの材質による違いは、削り具合によってモーター寿命やマシンの速度に影響してきます。
モーター慣らしのやり方
2種類の素材と形状の違うブラシによって、モーター慣らしの方法も変わってきます。
ミニ四駆の「モーター慣らし」とは、モーターの性能を引き出した状態で使い始めるための工程です。
モーターの場合、ブラシが削れた状態の方がコミュテーターとの接触面積が大きい。
あらかじめブラシを削り、モーターの通電効率を上げた状態にすることでパワーを発揮しやすくなります。
このモーター慣らしについては、各ブラシの特徴によって慣らし方も変わってきます。
銅ブラシのように削れやすいブラシであれば、短時間でも慣らしは可能。
しかしカーボンブラシのように強度のあるブラシの場合、削れるのにも時間がかかってきてしまいます。
使うモーターによって、モーター内部のブラシが違っています。
なのでどのブラシが使われているかによって、モーター慣らしの方法も変わります。
モーター慣らしのやり方については、こちらの記事で紹介しています。
ブラシによる慣らし方の違い
「銅ブラシ」は高電圧で短時間
チューン系やライトダッシュモーターで主に使われている銅ブラシは、高電圧で一気にブラシを削っていきます。
銅ブラシの特徴は、削れやすく消耗が激しいこと。
銅ブラシの場合は、しっかり削るよりも抵抗を無くしていくイメージ。
高電圧で慣らしていくことで、時間をかけずにブラシを削ることができます。
代表的な方法としては、9Vの乾電池を使って慣らしをしていく方法があります。
細かい注意点もありますが、乾電池を用意すればできるので初心者にも参考にしやすい方法になってきます。
しかしブラシが削れやすいということは、ピークが終わるのも早いということ。
慣らした銅ブラシほど寿命が早くなるのも覚悟の上で、慣らしていく必要があります。
9V乾電池を使ったモーター慣らしについては、こちらの記事で紹介しています。
「カーボンブラシ」は時間をかけて削っていく
カーボンブラシの場合は、銅ブラシと違い時間をかけてブラシを削っていくことになります。
カーボンブラシは、銅ブラシに比べても材質としての強度が高いです。
なので1.5V程度の低電圧で長時間モーターを回し、徐々にブラシを削っていくことになります。
カーボンブラシの慣らしで大切になってくるのが、モーターが熱を持たないようにしながら続けていくこと。
どうしても削れるのに時間がかかってくるのがカーボンブラシ。
長時間の通電によって、モーターが熱を持ちやすい部分には注意が必要になってきます。
カーボンブラシの慣らし方やモーター慣らし用オイルについては、こちらの記事で紹介しています。
ブラシに合った慣らし方で速いモーターに
ミニ四駆のモーターは、使われているブラシによって大きく2種類。
- 銅ブラシ:チューン系モーター、LDやHD2モーターなど
- カーボンブラシ:ダッシュ系モーター
このブラシの違いによって、それぞれのモーターの特徴や寿命も変わってきます。
さらに「モーター慣らし」をすることで、モーターの性能を引き出してから使い始めることもできます。
そのためにはブラシによる違いを理解し、それぞれのブラシに合った慣らし方をしていく必要が。
上級者になるほど、多くの準備が必要なモーター慣らし。
しかしワークマシンや電池ボックスなどがあれば、初心者でもモーター慣らしは可能です。
まずはミニ四駆に使われている、モーターの違いを知る。
そこからモーター慣らしに挑戦することで、速いモーターで、マシンを速くしてコースを走らせることも可能になってきます。
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