今のミニ四駆の改造では、レギュレーションとしても定められているのが「皿ビス加工」です。
プレートを座グリ加工し、ビス頭を隠すことでコースなどを傷つけない加工。
レギュレーションはもちろん、改造の幅も広がるので現代ミニ四駆に欠かせない改造になってきます。
✅この記事の内容
- 皿ビスの種類
- 皿ビスを使う理由
- 皿ビス加工のやり方
この記事では、ミニ四駆の皿ビスについて。
皿ビスの種類や使う理由、実際の加工方法についても紹介します。
ミニ四駆の皿ビス加工は、コースなどを傷つけないためにも必須の改造になっています。
タミヤからもいろいろなサイズの皿ビスが発売されているほど、必須の改造になります。
皿ビスへの加工方法も、皿ビス加工用のビットを使えばかんたん。
特にタミヤの皿ビス穴加工用ビットを使うことで、しっかりと皿ビス加工をすることができます。
さらに2mmナットを皿ビス形状に加工することで、「皿ナット」として使用することも可能。

皿ビス加工したプレートに皿ナットを使うことで、改造の幅も広がるのでおすすめです。
商品リンク:タミヤ クラフトツールシリーズ 2mm 皿ビス穴加工ビット
皿ビスの種類
6mm〜30mmのサイズ
タミヤから発売されている皿ビスも、通常のビスと同じようにいろいろな長さの皿ビスが発売されています。
ビスの長さとしては、6mmの短いビスから30mmの長いビスまでさまざま。
さらに通常のビスと同じように、黒(ブラック)の皿ビスも発売されています。
黒の皿ビスを使った場合、通常のビスとは違ってプレート類と同系色なのでマシンの見た目もスッキリさせることが可能に。

しかし黒の皿ビスについては限定商品ということもあり、タイミングによっては入手がむずかしい場合もあります。
長い皿ビスをカットして使用も可能
マシン改造に適した長さの皿ビスが手元にない場合、カットして長さを合わせることもできます。
実際に皿ビスを使って改造をしていった場合、必要となるのは短い皿ビスの場合が多いです。
主に皿ビスを使って固定するのは、FRPやカーボンなどのプレート類。
シャーシ底面に、ビス頭が飛び出さないように固定するために使われます。
プレート類の取り付け箇所は多いので、短い皿ビスは本数が必要になってきます。
逆に20mm以上の長い皿ビスは、置きマスダンパーの取り付けに使われることが多い。
なのでそこまで数は必要なく、短いビスに比べて余ってしまうことが多くなります。
そんな長い皿ビスが余ってしまった場合、加工して長さを調整することが可能。
金属用のニッパーなどでかんたんにカットすることができるので、マシンに合わせた長さに調整して使うことができます。

ただし皿ビスをカットした場合は、カットしたビス表面のヤスリがけも必要になります。
ビスのカット方法については、こちらの記事で紹介しています。
皿ビスを使う理由
ビス頭の飛び出しはコースを傷つけてしまう
ミニ四駆の改造では、コースを傷つけないための改造として皿ビスを使う必要があります。
マシンにFRPやカーボンプレートを取り付ける場合、ビスを使って固定します。
しかし取り付け方によっては、通常のビスは丸いビス頭がプレート類より飛び出してしまいます。
すると走行中、コースセクションによってはビス頭が接触してコースの路面を傷つけてしまうことに。
実際タミヤ公式のレギュレーションの中でも、コースを傷つけるような改造についてはレギュレーション違反に。
【1】6.改造−6. コースや手などを傷つけるような形や、シャーシからグリスが飛散してコースを汚すおそれのある改造は認められません。
引用元:ミニ四駆公認競技会規則
この「コースや手を傷つけるような改造」をしないためにも、皿ビスによる固定が必要になってきます。
さらにプレート表面がフラットになることによって、ブレーキセッティングの幅が広がるというメリットも。
プレート表面を皿ビス用に加工することで、ビス頭が飛び出さずにスッキリと皿ビスを取り付けることができます。
皿ビスには座グリ加工が必須
皿ビスを使用する場合は、皿ビスの形に合わせた座グリ加工が必要になります。
皿ビスのビス頭の形状は、固定した時に飛び出さないように平らになっています。
実際ビスを横からみると、埋め込みやすいように三角形の形。
しかしこの三角形の形は、プレート類に埋め込んで固定することで「コースを傷つけない改造」にすることができます。
すると、通常の丸いビス頭よりも危険なビス頭が飛び出すことになってしまうことに。
タミヤ公式大会などの車検時も、シャーシ底面のビスの飛び出しについてはしっかりチェックされます。
通常のビスの飛び出しはもちろん。
皿ビスの取り付けが不十分で飛び出してしまっている場合も、注意されてしまいます。

「座グリ加工」とは、ビス頭が飛び出さないようにする穴加工のこと。
皿ビスを使って固定する場合、しっかりと皿ビス加工をして取り付けることが必要になります。
皿ビス加工のやり方
必要な工具
皿ビス加工には、座グリ加工できる工具が必要になってきます。
中でもおすすめは、タミヤの皿ビス穴加工ビットです。
皿ビス加工用の工具は、いろいろな種類が発売されています。
そのほとんどが、リューターに取り付けて使うビットタイプ。
これはFRPプレートの加工であれば手動でも可能ですが、カーボンプレートの加工にはリューターが必須になってくるという理由から。
しかしカーボンプレートくらいの強度になると、手動での皿ビス加工はまず無理です。
なのでカーボンの皿ビス加工は、「リューター+皿ビス加工用ビット」が必要。
皿ビス用のビットとしては、タミヤから発売されている皿ビス穴加工ビットが無難。
ほとんどのリューターに取り付けて使うことができるので、使いやすくなっています。
商品リンク:タミヤ クラフトツールシリーズ 2mm 皿ビス穴加工ビット
おすすめのリューターについては、こちらの記事で紹介しています。
皿ビス用加工の手順
皿ビス用加工は、プレートに対して加工用ビットを垂直に当てることで加工できます。
- STEP1リューターにビットをセット
- STEP2プレートに対して垂直に当てて加工していく
- STEP3皿ビスを当てて加工の深さを確認
- STEP1ピンバイスなどにビットをセット
- STEP2FRPに対して垂直に当てて削っていく
- STEP3皿ビスを当てて加工の深さを確認
ほとんどの皿ビス加工用ビットはダイヤモンド製になっているので、プレートをサクサク削ることができます。
しかしFRPとカーボンでは強度が違うので、手動で加工する場合はFRPプレートが限界になってくる点には注意が必要。
座グリ加工後は、実際に皿ビスを当てて加工した穴の深さを確認することも重要になってきます。

さらに加工する際はプレートの粉が舞うので、集塵機やマスク、ゴーグルなどで保護することも必要になります。
皿ナットとしての使い方
皿ナットとは
プレートを皿ビス加工することで、2mmナットを埋め込んで「皿ナット」を使用することもできます。
皿ビスの形状に加工することで、プレートから飛び出さずにナットを取り付けることができるのが特徴です。
ほとんどの場合は、通常の2mmナットの使用でも問題はありません。
しかし取り付ける場所によっては、皿ナットの方が使いやすい場合も。
特に提灯のマスダンパーの固定や、リヤバンパーの固定などは皿ナットの方が他と干渉しないので使いやすい場合があります。

皿ナットは、GUPとしての発売はされていません。
なので使用する場合は、2mmナットを自分で皿ビス形状に加工する必要があります。
皿ナットの加工手順
2mmナットを皿ナットに加工する場合、ヤスリで削っていく必要があります。
- STEP1ビスや加工用ビットに2mmナットをセット
- STEP22mmナットの角を約45度に削っていく
- STEP3座グリ加工した穴に当てて加工の角度を確認
皿ナットへの加工にも、リューターが必須になってきます。
さらに2mmナットの固定には、ビスや専用のビットも必要に。
皿ナット用の治具は加工する際の角度もガイドになっているので、再現性高く作ることができるのでおすすめです。
商品リンク:M2ナットホールドビット
ミニ四駆の皿ビス まとめ
ミニ四駆の皿ビス加工は、コースなどを傷つけないためにも必須の改造です。
タミヤからもいろいろなサイズの皿ビスが発売されているほど、必須の改造になってきます。
皿ビスへの加工方法は、皿ビス加工用のビットを使えばかんたん。
特にタミヤの皿ビス穴加工用ビットを使うことで、しっかりと皿ビス加工をすることができます。
2mmナットを皿ビス形状に加工することで、「皿ナット」として使用することも可能。

皿ビス加工したプレートに皿ナットを使うことで、改造の幅も広がるのでおすすめです。
商品リンク:タミヤ クラフトツールシリーズ 2mm 皿ビス穴加工ビット
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