ミニ四駆のホイールは、取り付け方によっても性能が変わってきます。
特に軸受けとホイールを密着させてしまうと、摩擦抵抗によってマシンの速さに影響が。
軸受けとホイールの間に適度な隙間をつくることで、摩擦抵抗による影響を小さくすることも可能です。
✅この記事の内容
- ホイールの取り付け方
- ホイールの抵抗抜き
- 抵抗抜きにおすすめの方法
この記事では、ホイールの取り付け方について。
ホイールの抵抗抜きと、具体的な方法について紹介します。
ミニ四駆は、ホイールの取り付け方によってマシンの速さが変わってきます。
その中でも重要になってくるのが、ホイールの抵抗抜き。
軸受けとホイールの摩擦抵抗を減らすことで、摩擦による速度への影響を少なくすることができます。
- 抵抗抜きホイールを使う
- ベアリング用スペーサーを使う
- 絶縁ワッシャーを使う
最近のホイールの金型としては、はじめから抵抗抜きされているホイールもあります。
軸受けとの接触部分が凹凸になっていることで、軸受けとの接触面積が減っているのが特徴。
また抵抗抜きされていないホイールの場合は、ベアリング用スペーサーや絶縁ワッシャーを使うのもおすすめ。
軸受けとの接触面積を減らすことができて、逆履きしたホイールにも有効な方法になります。
組み立てる時点では、何気なく取り付けているホイール。
しかしホイールを取り付ける時のほんの一手間で、マシンの速度も変わってきます。
ホイールの取り付け方
シャフトの六角穴に合わせる
ホイールを取り付ける時のポイントは、大きく2つあります。
そのうちの1つが、シャフトの形とホイールの穴を合わせることです。
ミニ四駆で使うシャフトは、六角形。
これは60mmシャフトでも72mmシャフトでも同じ形状になっています。
大切なのは、この六角穴に対してシャフトも同じ形で挿しこんでいくこと。
シャフトを六角穴にしっかり合わせる方法は、かんたんです。
- 2〜3mmほどシャフトをホイールに挿し込む
- ホイールを少しずつひねっていく
- 六角穴の面と合った所でホイールが止まる
- あとはまっすぐホイールを挿しこんでいく
シャフトと六角穴の位置を合わせるだけでも、ホイールのブレは小さくなります。
それでもホイールのブレが気になる場合は、シャフトを挿し込む位置を変えることで改善する場合もあるのでおすすめです。
奥まで差し込みすぎない
ホイールを取り付ける時に大切なもう1つのポイントは、ホイールを奥まで挿し込み過ぎないことです。
マシンをコースで走らせる時に、走行中にタイヤが外れないようにしっかり取り付けることは重要。
しかしグッと奥まで挿し込み過ぎてしまうと、マシンの速度にも影響してきます。
ホイールを両サイドからしっかり奥まで挿し込むと、軸受けとホイールが密着。
すると軸受けとホイールの間に摩擦抵抗がうまれ、この摩擦抵抗がマシンの速度にも影響してきてしまいます。
ホイールが外れないためには、しっかりと取り付けることは必要。
しかしマシンへの影響を考えると、軸受けとホイールを密着させないような取り付けが重要になってきます。
ホイールの抵抗抜き
軸受けとホイールが密着すると
軸受けとホイールの摩擦抵抗については、実際にマシンのタイヤを空転させてみるとわかりやすいです。
まずはマシンを、水平状態にしてタイヤを空転させてみます。
すると軸受けの精度にもよりますが、10秒前後は回転させることができるはずです。
次にマシンを横向きにして、同じようにタイヤを空転。
同じマシン同じ力で空転させても、タイヤが回る時間は3秒前後になってしまうと思います。
水平状態と比較してみても、タイヤが回転する時間が大きく変わってきます。
これはマシンを横向きにした時、軸受けとホイールが密着して回転するため。
もちろん実際のコースを走行中、マシンが横向きで走ることはありません。
しかしコーナリング時などにマシンに横向きの力が加わった場合、ホイールはシャーシ(軸受け)方向に近づいていきます。
するとホイールと軸受けが接触し、摩擦抵抗がうまれてきてしまう原因に。
なので初めから軸受けとホイールを密着して取り付けた場合、走行中の影響に関係なく速度にデメリットになってきます。
ホイールの抵抗抜きとは
軸受けとホイールの摩擦抵抗を減らすための取り付けが、ホイールの抵抗抜きになってきます。
「ホイールの抵抗抜き」とは、その名の通り摩擦抵抗を減らすこと。
ホイールの場合であれば、軸受けと密着させないことになります。
適度に隙間を作って取り付けることで、ホイールのブレを抑えながら摩擦抵抗も少なくすることが可能に。
ただホイールと軸受けの間をあけるだけでは、走行中にホイールがブレたり、ホイールが外れやすくなるというデメリットがあります。
しかし軸受けと密着させるほど接触面積が広くなり、摩擦抵抗も大きくなってくるというむずかしさも。
この適度な隙間を作るのに必要なのが、ホイールの抵抗抜きになってきます。
抵抗抜きにおすすめの方法
抵抗抜き加工のホイール
ホイールの抵抗抜きに1番かんたんな方法は、抵抗抜きされたホイールを使うことです。
ミニ四駆のホイールは、種類によって形状が違います。
特に最近のホイールには、シャフトの取り付け部分が凹凸になっているホイールも。
この凹凸が軸受けと接触した時に適度な隙間を作ることができ、ホイールにとっては抵抗抜きになってきます。
シャフト部分が真っ平になっているホイールとは違い、取り付けた時に軸受けと密着することがないのが特徴。
ただし注意点としては、ホイールを逆履きした場合には意味がないということ。
「ホイールの逆履き」とは、ホイールを通常とは逆向きに取り付けることになります。
逆履きをした場合は凹凸部分が外側になるので、軸受けとの抵抗抜きにはならない点には注意が必要です。
初めから抵抗抜きの形状になっているホイールを使うことで、かんたんに抵抗抜きをすることができます。
ホイールの逆履きについては、こちらの記事で紹介しています。
ベアリングローラー用スペーサー
ホイールの抵抗抜きの方法としては、ベアリングローラー用スペーサーが使われることが多いです。
ベアリングローラー用スペーサーとは、ベアリングローラーを取り付ける時などに使用するスペーサー。
このスペーサーの形状も、ベアリングと接触した時に抵抗にならないような形をしています。
内側が凹凸になっていることで、ベアリングとの接触面積が最小限なのが特徴。
このベアリングローラー用スペーサーは、ホイールの抵抗抜きとしても使いやすいです。
軸受けとホイールの間に1枚挟むことで、軸受けとホイールが密着することがなくなります。
ただし、取り付ける時に向きには注意。
凹凸部分が軸受け側、半円状の部分をホイール側になるような取り付け方にしないと効果がありません。
どんなホイールでも、ベアリングローラー用スペーサーを1枚挟むだけで抵抗抜きが可能。
ホイールの逆履きをした場合にも使えるので、実際に使っているマシンも多くなっています。
絶縁ワッシャー
軸受けとホイールに挟む場合、絶縁ワッシャーが使われることも多いです。
絶縁ワッシャーとは、ミニ四駆モーターの構成部品のひとつ。
ミニ四駆のモーターを分解することで、中のパーツも改造として使うことができます。
絶縁ワッシャーは、材質的に摩擦抵抗が少ないのが特徴。
軸受けとホイールの間に挟むことで密着するのを防ぎ、厚みもないのでマシンのトレッド幅が大きく変わることもありません。
しかし絶縁ワッシャーは、準備するのが手間というデメリットがあります。
絶縁ワッシャーは、モーター1つに1枚。
なのでマシン1台につき、4つのモーターを分解する必要が。
さらに絶縁ワッシャーは小さくて見づらいパーツのため、苦労して準備しても紛失してしまう可能性がある点にも注意が必要。
準備や管理の手間を考えると、ベアリングローラー用スペーサーの方が使いやすさはあります。
モーターの分解については、こちらの記事で紹介しています。
ホイールの抵抗抜き まとめ
ミニ四駆は、ホイールの取り付け方も大切になってきます。
その中でも重要になってくるのが、ホイールの抵抗抜きです。
軸受けとホイールの摩擦抵抗を減らすことで、摩擦による速度への影響を少なくすることも可能。
- 抵抗抜きホイールを使う
- ベアリング用スペーサーを使う
- 絶縁ワッシャーを使う
最近のホイールの金型としては、はじめから抵抗抜きされているホイールもあります。
軸受けとの接触部分が凹凸になっていることで、軸受けとの接触面積が減っているのが特徴のホイール。
また抵抗抜きされていないホイールの場合は、ベアリング用スペーサーや絶縁ワッシャーを使うのもおすすめ。
軸受けとの接触面積を減らすことができて、逆履きしたホイールにも有効な方法になってきます。
組み立てる時点では何気なく取り付けているホイールも、取り付ける時のほんの一手間でマシンの速度が変わってきます。
おすすめのタイヤについては、こちらの記事で紹介しています。
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