ミニ四駆初心者でもはじめやすいのが、B-MAXレギュレーションの良さ。
改造も無加工が前提なので、B-MAXマシンはとても作りやすいです。
しかし無加工マシンだからこそ、コースで走らせていて限界も出てきます。
B-MAXマシンでの限界や物足りなさを感じたら、新たなステップに踏み出すのがおすすめです。
✅この記事の内容
- フロントにはピボット付きのATバンパー
- リヤアンカーでマシンの安定性を
- B-MAXマシンとの違いが、制振性
- B-MAXとの1番の違いは、改造の幅が広がること
この記事では、B-MAXマシンの次の改造について。
タミヤ公式のガイドブックでも改造が紹介されている、誰でも参考にしやすいマシンを紹介します。
今回紹介するマシンは、B-MAXマシンの次の改造としておすすめのマシン。
VZシャーシで改造してきたマシンをベースに、新しく改造しています。
今回の改造に使っているパーツやギミックについては、「超速ガイド」や「超速チューンナップ入門」で紹介されている改造がメイン。
なので、ミニ四駆初心者や子どもにも参考にしやすい改造になっています。
無加工での改造が特徴で、初心者にもはじめやすいのがB-MAXレギュレーション。
マシンやGUP、それぞれの良さや特徴も出やすい改造になっています。
しかし実際にコースで走らせていると、セッティングのむずかしさや問題も出てきます。
- 他のマシンのように、なかなか速くならない
- モーターを速くすると、コースを完走できない
- ブレーキ調整をしたくても、限界がある
無加工が基準のB-MAXマシンだからこそ、さらに速くするためにはミニ四駆の経験も必要になってきます。
B-MAXマシンは、あくまでも初心者がミニ四駆をはじめやすいレギュレーションのひとつ。
さらに速いマシンや安定するマシンを求めるのであれば、もうひとつ先の改造をはじめてみるのがおすすめです。
またMSシャーシを使ったMSフレキについては、こちらの記事で紹介しています。
フロントにはピボット付きのATバンパー
タミヤ公式もおすすめのフロントバンパー
今回のマシンのフロントバンパーには、ピボット付きのATバンパーを採用しています。
ATバンパーの特徴は、バンパー自体が動くことによる「いなす働き」。
マシンがジャンプからの着地時、多少コースの壁に乗り上げるくらいであればバンパーがいなしてくれます。
またピボット付きにすることで、コースのつなぎ目などからの衝撃にも強く。
さらに可動による追従性の高さから、動かないリジットバンパーよりもコーナリング速度も上がってきます。
B-MAXマシンの改造では、ただ取り付けているだけだったフロントバンパー。
そんなバンパーを可動させることで、立体コースでの安定性も変わってきます。
どんなB-MAXマシンにも取り付けやすい
ピボット付きATバンパーの良さは、いろいろなシャーシに取り付けやすい部分にもあります。
ATバンパーの取り付け方としては、シャーシに通したビスにバンパーとスプリングを取り付けるだけ。
バンパーの穴位置さえ合えば、どんなシャーシでも取り付け方は同じになってきます。
あくまでも今回の改造のベースは、B-MAXマシンで使ってきたマシン。
なのでほとんどのシャーシで取り付けやすいのは、使いやすい部分にもなってきます。
ATバンパーの作り方については、別の記事でも紹介しています。
FRPだけでもかんたんに作れるので、フロントのギミックバンパーとしてはおすすめの改造です。
商品リンク:タミヤ グレードアップ No.242 GP.242 スーパーXシャーシ・FRPマルチプレート 15242
商品リンク:タミヤ グレードアップパーツシリーズ No.472 GP.472 FRP フロントワイドステー (フルカウルミニ四駆タイプ) 15472
リヤアンカーでマシンの安定性を
リヤアンカーの作り方は公式ガイドブックでも
リヤのバンパーとしては、リヤアンカーが作りやすくておすすめの改造です。
コースを走らせている時、コースアウトする原因の多くはマシンがはじかれてしまうため。
特にジャンプ後の着地などで、コースに対して少しでも真っ直ぐ飛んでいないとローラー部分が当たってしまいます。
これによってマシンの体勢がくずれ、コースの外にはじかれてしまうのがほとんど。
そんな時にリヤバンパーをアンカーにすることで、フロントバンパー同様に「いなす」ことができます。
リヤバンパーの動きによってタイヤもコースに接地しやすく、コース内に復帰が可能に。
無加工のB-MAXマシンとは違い、引っかかり防止プレートなども必要なし。
マシンのパーツ点数も減らせるので、マシン自体を軽くして速くすることができます。
B-MAXマシンからでも取り付けやすい
リヤアンカーも、使うシャーシによる取り付けの違いはほとんどありません。
基本的なリヤバンパーの取り付け穴は、どのシャーシでも同じ。
なので加工するプレートを間違わなければ、かんたんに取り付けることができます。
バンパー部分の形状によっては、作り方や使うパーツも異なってきます。
今回は超速チューンナップ入門で紹介されているのと同じように、FRPを使用して作成。
13mmローラーを使用するので、「13mm用FRP」でアンカーを作成しています。
最近のマシンで多いのは、リヤローラーを後ろ目にするセッティング。
その方が、立体セクションなどでマシンも安定しやすくなってきます。
同じリヤアンカーでも、使うバンパーの形状によってローラー位置も変化。
なのでマシンやコースレイアウトによって、使いやすいアンカーの形も変わってきます。
商品リンク:タミヤ ミニ四駆グレードアップパーツシリーズ No.478 GP.478 ボールリンクマスダンパー (スクエア) 15478
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商品リンク:タミヤ ミニ四駆グレードアップパーツ No.518 GP.518 FRP リヤブレーキステーセット 15518
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B-MAXマシンとの違いが、制振性
提灯によるフロントの制振性の違い
ミニ四駆の改造で、加工と無加工の大きな違いが「提灯を取り付けられるかどうか」になってきます。
今のミニ四駆は、ジャンプなども多い立体コースが主流。
だからこそ、マスダンパーなどの制振機能も不可欠になってきます。
そんな立体コースにおいて、欠かせない改造となっているのが「フロント提灯」。
マスダンパーの動きによる制振性だけでなく、ボディごと制振機能として働くことでマシンの安定性が増してきます。
B-MAXマシンでのマスダンパーは、置きマスダンとしての取り付けが精一杯。
ボールリンクマスダンパーでの取り付けはできましたが、それもリヤ側だけ。
なのでB-MAXマシンとの大きな違いになるのが、フロントの制振性になってきます。
B-MAXマシンとの違いが、フロント提灯の取り付けの有無。
提灯を取り付けることで、マシンの着地時に重要なフロント側の制振性を上げることが可能になってきます。
フロント提灯も加工はかんたん
フロント提灯の作り方については、使うシャーシによっても作り方が変わってきます。
「超速ガイド」などで紹介されているのは、今回使用した直FRPを使う橋渡し形状のフロント提灯。
他にも、「リヤマルチ」を使ったかんたんなフロント提灯もあります。
どちらの作り方も、加工はかんたん。
VZのようなリヤモーターのシャーシはもちろん、MAやMSのようなシャーシにも取り付けが可能になってきます。
しかしFM-Aのようなフロントモーターのシャーシの場合、モーター部分が干渉してしまい取り付けができません。
そんなFM-Aシャーシなどであれば、加工の難易度は上がりますが「組み継ぎ提灯」などがおすすめになってきます。
使用するシャーシによってフロント提灯の形状は変わってきますが、制振性の向上という部分では同じ。
置きマスダンだけだったB-MAXマシンと比較すれば、フロント提灯があるだけでもコースでの安定性は変わってきます。
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B-MAXとの1番の違いは、改造の幅が広がること
マシンの重さが変わってくる
パーツの加工が可能になることで、マシンの改造の幅も広がってきます。
まず変わってくるのが、マシンの重量。
GUPのポン付けが基本のB-MAXマシンの場合、取り付けたパーツの点数分マシンの重さも重くなっていました。
ミニ四駆の場合、軽いマシンほど速いのは間違いなし。
たしかにGUPを付けるほど、コースでの安定性は増します。
しかしその分マシンの重さは増し、速度に影響も出ていました。
B-MAXマシンとの改造の違いは、パーツ点数を減らしてマシンを軽くできること。
- GUPのポン付けだったバンパーを変更
- プラボディが原則だったボディをポリカボディに
- 強度面、パーツを加工しての軽量化も可能
マシン自体を軽くすることで、同じモーターや同じ電池でもマシンの速さは変わってきます。
コースでのセッティングも出しやすくなる
キャッチャーダンパーやブレーキプレートの加工によって、コースでのセッティングも出しやすくなってきます。
B-MAXマシンをコースで走らせていて感じるのが、セッティングの限界。
- もう少しブレーキを効かせたいけど、貼る場所が無い
- ブレーキの当たる位置を調整したい
- マシンの姿勢を安定させたい
そんな時にも、加工をできることでセッティングの幅も広がってきます。
貼り合わせたブレーキプレートの加工によって、効きやすいブレーキに。
また「超速ガイド」などにも紹介されている、加工した改造。
ボディ提灯やキャッチャーダンパーを取り付けることで、ジャンプ時のマシン姿勢なども調整できる場合があります。
無加工がベースのB-MAXマシンには、無加工だからこその楽しみ方があります。
しかしセッティングに限界を感じるのであれば、かんたんな加工から始めてさらにマシンを速く安定させるのがおすすめです。
まずはタミヤ公式ガイドブックを参考に
B-MAXマシンの次の改造として、まずはかんたんな加工から始めてみるのはおすすめです。
もちろん無加工で速いマシンというのが、B-MAXマシンの良さでもあります。
なので、そんなレギュレーション内で楽しむのもひとつ。
しかしコースで走らせていて、改造やセッティングの限界を感じた時は次のステップに進むのもおすすめ。
マシンやパーツを加工していく分、パーツ代としての予算はかかってきます。
しかしはじめからカーボンプレートを使う必要がなければ、手持ちのGUPの加工だけでも改造は可能。
今回のマシンの改造も、これまで取り付けていたGUPを基準に加工して改造しています。
今回の改造はすべて、「超速チューンナップ入門」の中で紹介されています。
「超速ガイド」の中では、各ギミック加工の手順はもちろん、それ以外にもGUPの紹介などもあります。
初心者にこそとても参考になる1冊なので、参考にしながらマシンを改造していくのがおすすめです。
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またMSシャーシを使ったMSフレキについては、こちらの記事で紹介しています。
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