ミニ四駆のマスダンパーといっても、形や重さによって種類がいろいろ。
形や重さ、取り付け方によっても、制振効果は変わってきます。
しかしそんな数あるマスダンパーも、取り付ける目的によって使いやすいマスダンパーも決まってきます。
✅この記事の内容
- マスダンパーの形による違い
- 重さや色によるマスダンパーの違い
- 取り付け方による、制振効果の違い
この記事では、マスダンパーについて。
マスダンパーの種類や取り付け方による違い。
おすすめのマスダンパーと合わせて紹介します。
今現在発売されているマスダンパーは、大きく分けて11種類あります。
そんなマスダンパーは、取り付け方によってもマシンへの影響が変わってきます。
数あるマスダンパーの中でも、使いやすさで選ぶならおすすめは3種類。
ARシャーシサイドマスダンパーセットの特徴は、「ボウル」と「シリンダー」の2種類がセットになっていること。
どちらもナット用の座グリ加工によって、低く取り付けることが可能。
さらに提灯用のマスダンパーとしても、使いやすくなっています。
またマシンのちょっとした隙間や、マシンバランスの調整などにも使いやすいのがスリムマスダンパーセット。
細い形状によって取り付けやすく、重さの調整をしたい時などにも使いやすいです。
ボールリンクマスダンパーについては、B-MAXなどの無加工マシンにおすすめのマスダンパー。
パーツの加工をしなくても振り子式のマスダンパーを取り付けできるのは、ボールリンクだけです。
無加工マシンのリヤ用マスダンパーとして、これほど制振効果が高く使いやすいマスダンパーはありません。
マスダンパーの種類
ARサイドマスダンパーセット | スリムマスダンパーセット | アジャストマスダンパー | スクエア(8×8×32) | スクエア(6×6×32) | ショート(8×8×14) | ショート(6×6×14) | マスダンパーセット | マスダンパーセット(ヘビー) |
・ボウル
・シリンダー |
・スリム(短)
・スリム(長) |
・アジャスト | ・8×8×32 | ・6×6×32 | ・8×8×14 | ・6×6×14 | ・マスダンパー | ・ヘビーマスダンパー |
・通常品
・シルバー |
・通常品
・シルバー ・ブラック |
・通常品
・シルバー |
・通常品
・シルバー ・ブラック |
・通常品
・シルバー ・ブラック |
・通常品
・シルバー |
・通常品
・シルバー |
・通常品
・シルバー ・ブラック |
・通常品
・シルバー ・ブラック |
丸型のマスダンパー
マスダンパーとしてよく使われているのは、ビス穴が1つの丸型マスダンパーです。
もともとはダンガンレーサーのスキッドホイール(前輪)で使われていたパーツ。
それがミニ四駆のマスダンパーとして、使われるようになりました。
そんなマスダンパーも、今では形や重さの違いでいろいろな種類が。
その中でもビス穴が1本の形は取り付けやすく、いろいろなマシンのセッティングとしても使われています。
しかしマスダンパーの場合、取り付ける穴の大きさが2mmとビスと同じ大きさ。
これによって、使っているうちに穴がネジ切りされているビスによって摩耗。
マスダンパーの穴の大きさが変わって、ブレやすくなるという注意点も出てきます。
マシンによっては、穴がビスによって削れないように取り付けている場合も。
その場合、モーターピンや2mmの中空シャフトを加工して使うなどの工夫があります。
モーターピンや中空ピンについては、こちらの記事で紹介しています。
角型マスダンパー
角型のマスダンパーは、ミニ四駆用として作られているため取り付けがしやすいです。
丸い形は、もともとはダンガンレーサーからの流用。
しかし角型マスダンパーの場合、ミニ四駆用のマスダンパーとして作られています。
なので取り付けるためのビス穴同士の幅も、シャーシなどと同じで取り付けやすくなっています。
角型マスダンパーは、シャーシやプレートへの取り付けもしやすいのが特徴。
またネジ穴も少し大きくなっているので、取り付けた時の動きもスムーズになっています。
マスダンパーの重さ
スリム(短) | アジャスト | スリム(長) | ボウル | 6×6×14 | シリンダー |
1.5g | 2.5g | 3.0g | 3.4g | 3.6g | 4.2g |
ノーマル | 8×8×14 | 6×6×32 | ヘビー | 8×8×32 |
4.7g | 6.6g | 8.3g | 8.8g | 14.9g |
マスダンパーは、重さの違いによって使い分けられています。
いま現在のマスダンパーの重さは、11種類。
このマスダンパーの重さの違いによって、マシンの挙動や制振性が変わってきます。
マスダンパーは、重さのある方が制振効果は高くなってきます。
しかしその分マシンの重量が増すので、マシンの速度の面でも影響が出てきます。
さらにマスダンパーの重さは、マシンの重心にも影響。
重さのあるマスダンパーの取り付けほど、マシン全体で重心や重さを考えていく必要があります。
マスダンパーの色の種類
マスダンパーは、色の違いによって3種類に分けられます。
基本的なマスダンパーは金色で、真鍮(黄銅)が材質となっています。
この金色のマスダンパーが、通常品といわれる種類。
他にシルバーやブラックのマスダンパーも、限定品として発売されています。
これらのマスダンパーは、通常のマスダンパーにメッキ加工。
なのでシルバーやブラックも色が違うだけで、だいたいの重さや形には違いがありません。
シルバーやブラックのマスダンパーについては、マシン全体のカラー合わせとして使われることが多いです。
マスダンパーの取り付け方
置きマスダンパー
標準的なマスダンパーの取り付けは、「置きマスダン」といわれる取り付け方になってきます。
プレートやシャーシに長めのビスを立て、そこへマスダンパーを通すだけというセッティング。
取り付けたネジの先端を、スタビキャップやロックナット、カットしたゴム管を取り付けるなどして外れないように調整していきます。
しかしビスを立てただけの状態なので、コースアウト時などの衝撃には弱いです。
コースアウトの衝撃などによって、ビスも曲がってしまう場合も。
なので気付かずに使い続けると、マスダンパーとしての働きにも影響してきます。
置きマスダンの取り付けは、むずかしい加工も必要ありません。
なので、初心者でもかんたんに取り付けられて効果のあるセッティングになってきます。
ゴム管の使い方については、こちらの記事で紹介しています。
吊り下げマスダンパー
提灯などによくみられる、プレートなどから吊り下げている取り付け方が「吊り下げマスダン」です。
置きマスダンとは逆で、下向きのビスにマスダンパーを取り付け。
マスダンパーの動きとしては、ビスに沿って動くので置きマスダンと変わりません。
吊り下げマスダンの特徴は、提灯と連動させることによって制振効果が高いこと。
まずはマシンの走りに合わせて、提灯がしなって稼働。
そこからさらにマスダンパーも動くので、稼働域も広くなって制振効果も大きくなっています。
吊り下げマスダンを取り付けようとした場合、シャーシやプレートを無加工の状態ではむずかしいです。
提灯のように加工をして取り付ける必要があるので、ある程度の加工技術も求められてきます。
提灯の作り方については、こちらの記事で紹介しています。
振り子式マスダンパー
マスダンパーの取り付け方としては、「振り子式マスダン」もあります。
代表的な形としては、「東北ダンパー」といわれるような取り付け方。
提灯のように、プレートが弧を描くように稼働するのが特徴的。
提灯との違いは、マスダンパーは固定されているということです。
この場合のマスダンパーは、プレートが動く時の重りとして制振性を補っています。
しかし作り方によっては、東北ダンパーとして動きながらマスダンパーも稼働させる場合も。
置きマスダン用のプレートも取り付けることで、さらに制振性を上げることもあります。
東北ダンパーは、むずかしい加工も必要となってくる改造。
そんな東北ダンパーの特徴を使いやすくしたのが、GUPにもなっている「ボールリンクマスダンパー」になってきます。
おすすめのマスダンパー
ARシャーシサイドマスダンパーセット
オープンマシンのマスダンパーとしておすすめなのは、「ボウル」や「シリンダー」がセットになっている「ARシャーシサイドマスダンパーセット」です。
主にARシャーシサイドマスダンパーセットに付属している、ボウルとシリンダーのマスダンパー。
マスダンパーの重さとしては、全種類の中でも中間くらいの重さになっています。
さらにマスダンパーにナット用の座グリ加工がされていることで、より低い位置に取り付けることが可能。
それぞれ単体での取り付けはもちろん、組み合わせて重さを調整できる点でも使いやすくなっています。
サイドマスダンパーとして取り付ける場合は、置きマスダンとして。
提灯用のマスダンパーとして使う場合は、吊り下げ式でも使いやすいマスダンパーです。
商品リンク:タミヤ グレードアップパーツシリーズ No.459 GP.459 ARシャーシ サイドマスダンパーセット
スリムマスダンパーセット
フロントやリヤのバンパー用におすすめなのが、「スリムマスダンパーセット」です。
その名の通り、細い形状をしているマスダンパー。
セットの種類も、ショートとロングの2種類。
少しのスペースにも取り付けることができるのが、使いやすいポイントになっています。
フロント部分の制振性を上げる目的として、フロントバンパーの上にボディと干渉しない範囲での取り付け。
またリヤの場合も、ローラーの位置や大きさに合わせて取り付けることができます。
さらに取り付け方を工夫することで、B-MAXマシンなどにも取り付けが可能。
FRPプレートなどで調整することで、ちょっとした隙間にも取り付けられるのはスリムな形状だからこそです。
ほんの少しマスダンパーの重さを付け加えたい場合などにも、スリムマスダンパーは使いやすくなっています。
商品リンク:タミヤ(TAMIYA) ミニ四駆 グレードアップパーツ No.501 スリムマスダンパーセット
スリムマスダンパーを使ったB-MAXマシンについては、こちらの記事で紹介しています。
ボールリンクマスダンパー
B-MAXのリヤ用マスダンパーとしては、「ボールリンクマスダンパー」がおすすめです。
ボールリンクマスダンパーとは、前述の通り振り子式に稼働するマスダンパー。
ボールリンクを支点に上下に動くことで、マシンが着地した時の衝撃を和らげてくれます。
B-MAXGPやGTアドバンスマシンの場合、パーツの加工ができません。
なので特別な取り付け方をしない限り、提灯のような制振機能を使うこともできない。
そんな無加工マシンでも提灯のようなマスダンパーを取り付けられるのが、ボールリンクマスダンパー。
シャーシのリヤバンパー部分にビスどめするだけで、かんたんに取り付けることができます。
ボディの形状やリヤバンパーの作りによっては、干渉してしまう場合も。
そんな場合もマシンに合わせた調整ができるので、ボールリンクマスダンパーは使いやすくておすすめです。
商品リンク:タミヤ(TAMIYA) グレードアップパーツシリーズ No.478 ボールリンク マスダンパー (スクエア)
マスダンパーの種類とおすすめのまとめ
今現在発売されているマスダンパーは、大きく分けて11種類。
そんなマスダンパーも、取り付け方によってもマシンへの影響が変わってきます。
数あるマスダンパーの中でも、使いやすさで選ぶならおすすめは3種類。
ARシャーシサイドマスダンパーセットの特徴は、「ボウル」と「シリンダー」の2種類がセットになっていること。
ナット用の座グリ加工によって、低く取り付けることが可能。
さらに提灯用のマスダンパーとしても、使いやすいマスダンパーになっています。
またマシンのちょっとした隙間や、マシンバランスの調整などにも使いやすいのがスリムマスダンパーセット。
細い形状によって取り付けやすく、重さの調整をしたい時などにもおすすめです。
ボールリンクマスダンパーについては、B-MAXなどの無加工マシンにおすすめのマスダンパー。
パーツの加工をしなくても振り子式のマスダンパーを取り付けできるのは、ボールリンクだけ。
無加工マシンのリヤ用マスダンパーとして、これほど制振効果が高く使いやすいマスダンパーはありません。
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