ミニ四駆の改造に欠かせないGUPが、「FRPプレート」や「カーボンプレート」。
FRPプレートは価格が安いので、子どもや初心者にも使いやすいパーツ。
またカーボンプレートは強度と軽さがあるので、本格的な改造には必要になってきます。
✅この記事の内容
- FRPプレートとカーボンプレート
- FRPとカーボンの違い
- カーボンの方が使われる理由
この記事では、FRPとカーボンについて。
それぞれの違いと、カーボンの方が使われている理由について紹介します。
FRPとカーボンでは、使われている素材によって価格やパーツとしての強度に違いが出てきます。
素材 | 価格 | 硬さ | 重さ | |
---|---|---|---|---|
FRP | ガラス繊維 | 安い | 柔らかい | 重い |
カーボン | 炭素繊維 | 高い | 硬い | 軽い |
※2種類で比較した場合
FRPとカーボンを比較した場合、1番の違いになってくるのはGUPとしての価格。
価格だけみれば、FRPプレートの方がミニ四駆の改造には使いやすくなってきます。
しかし素材による強度や重さの違いから、現代のミニ四駆の速さにはカーボンも必要。
特に走行中に負荷のかかってくる部分には、柔らかいFRPより強度のあるカーボンの方が向いています。
初心者や子どもにも手に取りやすいのが、FRPプレート。
速いマシンほど負荷も大きくなってくるので、本格的な改造にはカーボンプレートが必要になってきます。
おすすめのFRPやカーボンについては、こちらの記事で紹介しています。
FRPプレートとカーボンプレート
FRPプレート(G-FRP)
ミニ四駆のGUPとして代表的なのが、「ガラス繊維のFRPプレート」。
ある程度の強度もあるので、昔からミニ四駆のGUPとして使われてきました。
FRPとは、「Fiber Reinforced Plastics」の略。
しかし細かくいうと、ガラス繊維で作られているFRPは「G(Glass)-FRP」になります。
ただこの記事の中では、わかりやすくFRPとして紹介していきます。
FRPは、細く柔軟性の高いガラス繊維を固めて作られています。
このため強度が高く、パーツとしても軽いのが特徴でした。
ただFRPの素材として使われている「ガラス繊維」は、人体にとっては悪影響なもの。
なのでFRPの加工の際は、肺に取り込まないようにマスクなどの保護も必須になってきます。
この素材や製造工程によって、FRPはカーボンより安価に手に入れることができています。
カーボンプレート(C-FRP)
FRPの次にミニ四駆用のGUPとして使われ始めたのが、「カーボンプレート」です。
カーボンプレートは、ガラス繊維よりも強度の高い炭素繊維が材質。
その作り方も、炭素繊維がティラミスのように薄い層が何枚も重ねて作られています。
なので正確には、「C(Carbon)-FRP」になってきます。
炭素繊維は、ミニ四駆のようなモータースポーツでは代表的に使われている材質。
なので、強度面ではFRPの何倍もの強度になっていいます。
しかしFRPとは素材も違い、製造するのに手間も。
材質や製造工程の点から、FRPに比べてカーボンは価格も高くなってしまいます。
FRPとカーボンの違い
FRPは価格の安さと柔軟性が特徴
FRPプレートを使う1番のメリットは、カーボンに比べて価格が安いので使いやすいことです。
ミニ四駆の改造では、使い方によっては何枚もプレートが必要になります。
そんな時にFRPはカーボンに比べて安いので、価格的にも使いやすい。
特に子どもやミニ四駆初心者にとっては、カーボンプレートよりも使うハードルが低くなります。
またFRPには、カーボンに比べて柔らかいという特徴があります。
たとえば、リヤブレーキステーをFRPとカーボンで比較した場合。
リヤブレーキをFRPにすることで柔軟性が出て、ブレーキを少し粘るように当てることもできます。
しかしこの特徴は、走行中の力によってねじれやすくカーボンよりも折れやすくなるというデメリットにも。
なので、速いマシンや大きな負荷がかかる部分には使いづらい部分もあります。
FRPプレートは比較的手に入れやすいので、初心者や子どもにも使いやすいGUP。
気になるFRPの見た目についても、一手間加えることで印象を変えることができるのでおすすめです。
FRPの塗装については、こちらの記事で紹介しています。
カーボンは強度があって軽い
カーボンプレートを使うメリットは、FRPよりも強度があって軽いことです。
ミニ四駆の改造において、負荷のかかる部分ほど強度のあるカーボンが理想になってきます。
これはプレートの強度があることによって、走行中にかかる負荷によるイレギュラーな動きが無くなるため。
たとえば、やわらかく柔軟性の高いFRPを使っていた場合。
走行中の力によっては、フロントローラーのスラスト角が変わる可能性もあります。
なので負荷の大きいフロントバンパーなどは、強度のあるカーボンプレートが使いやすくなってきます。
しかしカーボンプレートを使う場合の注意点もあります。
カーボンプレートの場合、皿ビス加工などを深くやりすぎると重なっている層が剥離してしまうことも。
いくつもの層が重なっているカーボンプレートだからこそ、剥離しやすいので加工の際の注意も必要になってきます。
それでもミニ四駆の改造において、強度があって軽いカーボンプレートはいろいろな部分で使いやすいです。
特に強度を求める部分への改造は、FRPよりもカーボンがおすすめなのは間違いありません。
カーボンの方が使われる理由
速いマシンほど強度が必要
速度域の上がった現代ミニ四駆の場合、強度のあるカーボンの方が改造に使いやすくなってきます。
昔のミニ四駆のマシン速度であれば、FRPプレートによる改造でも十分な強度でした。
しかし現代のマシン速度では、FRPが走行中の衝撃でゆがんだりプレートが折れてしまうことも。
そんな強度面の不安から、GUPとしてカーボンプレートも発売されています。
FRPのガラス繊維に対して、カーボンの炭素繊維は何倍もの強度があります。
なのでこの素材による強度の違いが、プレートの硬さの差になってあらわれています。
FRPを使う場合も、瞬間接着剤を染み込ませることで強度をアップさせたり。
2枚重ねにすることで、強度を上げて使う方法もあります。
それほど現代ミニ四駆の速度域は上がり、マシンにかかる負荷が大きくなっています。
なのでより強度の高いカーボンを使った改造の方が、マシンの安定性は増してきます。
FRPやカーボンの接着については、こちらの記事で紹介しています。
強度があって軽い
カーボンプレートが好まれて使われている理由には、FRPに比べて軽さもあるからです。
FRPとカーボンを比較すると、ほんの少しカーボンの方が軽くなっています。
一般的なFRPプレートが、約1.7g。
それに対してカーボンプレートは、約1.35gに。
マシンの改造にはいくつかのプレートが使われているからこそ、マシン全体の重さとしては差が出てきてしまいます。
軽いマシンほど速いのが、ミニ四駆。
特に今のミニ四駆では、重さのあるマスダンパーも基本的に必要になってきます。
そんなマシンの安定性に欠かせないマスダンパーを取り付けるからこそ、それ以外の部分はできるだけ軽くしたい部分。
だからこそ、強度もあって軽いとなればカーボンプレートの方が改造パーツとして使いやすくなってきます。
マスダンパーについては、こちらの記事で紹介しています。
FRPとカーボン まとめ
FRPとカーボンでは、使われている素材によって価格やパーツとしての強度に違いがあります。
素材 | 価格 | 硬さ | 重さ | |
---|---|---|---|---|
FRP | ガラス繊維 | 安い | 柔らかい | 重い |
カーボン | 炭素繊維 | 高い | 硬い | 軽い |
※2種類で比較した場合
FRPとカーボンを比較した場合、1番の違いになってくるのはGUPとしての価格です。
価格だけみれば、FRPプレートの方がミニ四駆の改造には使いやすい。
しかし素材による強度や重さの違いから、現代のミニ四駆の速さにはカーボンも必要に。
特に走行中に負荷のかかってくる部分には、柔らかいFRPより強度のあるカーボンの方が改造に向いています。
初心者や子どもにも手に取りやすいのが、FRPプレート。
しかし速いマシンほど負荷も大きくなってくるので、本格的な改造にはカーボンプレートが必要になってきます。
おすすめのFRPやカーボンについては、こちらの記事で紹介しています。
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