プラモデルの表面の仕上げなどに必要となってくるのが「ヤスリがけ」。
しかし実際気になるのは、どんなヤスリを使えばいいのか。
どんな手順でヤスリがけをしていけばキレイに仕上がるのか。
そんなヤスリがけの基本的な部分を知っておくだけでも、作業はやりやすくなってきます。
✅この記事の内容
- ヤスリの種類
- ヤスリの基本的な使い方
- 少しの工夫でヤスリがけの効率アップ
この記事では、プラモデルのヤスリがけについて。
ヤスリがけに使える、ヤスリの種類。
またヤスリの使い方や、ヤスリがけの時の工夫についても紹介します。
プラモデルのヤスリがけとして、使いやすいヤスリの種類は大きく3つです。
同じヤスリでも、場所や使い方によって使いやすさは変わってきます。
しかしどのヤスリを使っても、ヤスリがけの手順は基本的に同じです。
- 表面の凸凹を平らにしたい
- ヤスリで削って表面を平らに
- 削った表面にはキズが残る
- ヤスリで削ってキズを消していく
- 徐々に目の細かいヤスリにしていき、傷を浅くしていく
ここで大切になってくるのが、番手の小さいヤスリから徐々に番手を上げていくこと。
最初はキズが目立ってしまいますが、番手を上げていくことでキズも目立たなくなってきます。
なので初めから高番手のヤスリで始めても、あまり効果が出ないので注意が必要です。
使うヤスリとヤスリがけの手順を知っておくことで、ヤスリがけも効率よく進めていくことができます。
ヤスリの種類
金属ヤスリ
金属製で、棒状や板状になっているのが「金属ヤスリ」です。
金属ヤスリには、「ヤスリ目」といわれる細い溝が彫り込まれています。
このヤスリ目は、粗いものから細かいものまでさまざま。
また彫り込まれている溝の種類も「単目」や「複目」、「波目」などの種類があります。
棒自体の形状も「平らなもの」から、「丸型」や「半円」などいろいろ。
なのでヤスリがけしたい場所によっての使い分けも、可能になってきます。
また100均などで手に入る棒状のヤスリには、ダイヤモンドヤスリが多いです。
このヤスリの場合は、ダイヤモンド粒子が表面に散りばめられている作りになっています。
商品リンク:タミヤ クラフトツールシリーズ No.104 ベーシックヤスリセット (細目 ダブルカット) 74104
商品リンク:ミネシマ(Mineshima) プラスチックヤスリ 誉 中目 全長220mmx幅11mmx厚さ3mm P3
紙ヤスリ
紙や布などの台紙に、研磨粒子が付いているのが「紙ヤスリ」になっています。
シート状になっているため、平面でも曲面でもどちらにでも対応できます。
この紙ヤスリに表記されている数字が、番手(目の粗さ)です。
この数字が大きくなるほど、目の細かいヤスリになってきます。
また耐水性の有無によっても、種類が分かれてきます。
耐水性のある紙ヤスリの場合は、水をつけながらの研磨(水研ぎ)が可能に。
水研ぎをすることで目詰まりも起こしづらく、摩擦熱による影響も防げるので耐久性にも優れています。
商品リンク:タミヤ メイクアップ材シリーズ No.54 フィニッシングペーパー 400番 87054
スポンジヤスリ
ヤスリの種類の中には、スポンジに研磨粒子が使われている「スポンジヤスリ」もあります。
ベースが紙や布ではなくスポンジのため、曲面などになじみやすくなっています。
複雑な曲目、三次曲面の多い部分への切削に使いやすいのが特徴です。
またヤスリがけ時の力が適度に逃げるため、力の入れ具合によって切削力が変わるのも特徴のひとつ。
スポンジヤスリも番手が分かれているので、目的に合った使い分けが可能になっています。
商品リンク:タミヤ メイクアップ材シリーズ 研磨 No.148 タミヤ研磨スポンジシート 600 (1枚入) プラモデル用工具 87148
商品リンク:ゴッドハンド(GodHand) 神ヤス! スポンジ布ヤスリ 3mm厚 3種類セットB #600/#800/#1000 GH-KS3-A3B
ヤスリの基本的な使い方
ヤスリがけの基本は、キズを消していく
ヤスリの基本的な使い方としては、表面処理になってきます。
ヤスリがけの作業は、「形状を削る作業」と「キズを消す作業」に分けることができます。
- 表面の凸凹を平らにしたい
- ヤスリで削って表面を平らに
- 削った表面にはキズが残る
- ヤスリで削ってキズを消していく
- 徐々に目の細かいヤスリにしていき、傷を浅くしていく
ヤスリがけを進めていっても、キズを完全に消すことはむずかしいです。
しかし徐々に目の細かいヤスリを使うことで、キズを目立たなくすることは可能。
これが基本的なヤスリがけの目的になってきます。
#400→#600→#800→仕上げ
実際のヤスリがけの作業としては、最低400番のヤスリから始めていくことになります。
ヤスリがけをする場所や形状、目的によっても多少手順は変わってきます。
しかし基本的には、400番のヤスリから使い始めるのがおすすめの使い方です。
- ランナーなどの大きな凸凹を棒ヤスリなどで平らに
- #400のヤスリで表面をやすりがけ
- #600に番手を上げる
- #800までやれば、ある程度キレイに
- 光沢仕上げをする場合は、さらに#1000以上を
この時、最初から高番手のヤスリを使っていってもあまり効果はありません。
これは、あまり目が細かすぎてもほとんど削れていかないためです。
なので最初のうちは表面のキズが気になってしまいますが、まずは400番などの低い番手から始めるのが基本。
低い番手から始めて、しっかり形を出すことが大切になってきます。
少しの工夫でヤスリがけの効率アップ
当て木を使って削りやすくする
ヤスリがけを効率良くするための工夫として、当て木などを使う場合もあります。
紙ヤスリを使ってのヤスリがけの場合、柔らかすぎるので思い通りに作業が進まない場合もあります。
そんな時に当て木をすることで、紙ヤスリが安定。
しっかりヤスリを当てて削ることができるので、細かい部分へのヤスリがけもしやすくなってきます。
当て木といっても、実際に使えるものはいろいろあります。
身近なものであれば、硬い消しゴムや丸い竹串に紙ヤスリを巻きつけるだけでも使うことが可能。
また100均などにも売られている木片なども便利です。
当て木を使うことで、曲面や角度の必要な部分へのヤスリがけもやりやすくなってくるのでおすすめです。
ヤスリがけを仕上げのみにして、時間短縮
ヤスリがけの作業を、最後の仕上げ部分にだけするのもひとつの工夫になってきます。
すべての作業を、ヤスリのみで終わらせることも可能です。
しかしその場合、ヤスリがけの場所や範囲によってはとても時間がかかってしまう場合も。
そんな時は、電動のリューターなどを使うことで作業時間を短縮することができます。
最初の大まかな削り作業であれば、リューターなどの方が労力もかかりません。
特にプラスチックの切削の場合、「ジルコナイト」を使うことで熱を持たせずに削っていくことも可能になってきます。
まずは、リューターなどで表面の形を整える。
そこから#400でヤスリがけを始めることで、時間をかけずにしっかりとした仕上がりにもっていくことも可能になってきます。
商品リンク:アルゴファイルジャパン ジルコナイト シリンダー ミディアム プラモデル工具 ZKC2008
ヤスリがけに使うヤスリは3種類
プラモデルのヤスリがけとして、使いやすいヤスリの種類は大きく3種類。
同じヤスリがけでも、場所や使い方によって使いやすさが変わってきます。
しかしどのヤスリを使っても、ヤスリがけの手順は基本的に同じ。
- 表面の凸凹を平らにしたい
- ヤスリで削って表面を平らに
- 削った表面にはキズが残る
- ヤスリで削ってキズを消していく
- 徐々に目の細かいヤスリにしていき、傷を浅くしていく
ここで大切になってくるのが、番手の小さいヤスリから徐々に番手を上げていくこと。
最初はキズが目立ってしまいますが、番手を上げていくことでキズも目立たなくなってきます。
なので初めから高番手のヤスリで始めても、あまり効果が出ないので注意が必要です。
使うヤスリとヤスリがけの手順を知っておくことで、ヤスリがけも効率よく進めていくことができます。
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