ミニ四駆のタイヤの改造の中には、タイヤ幅を狭めたハーフタイヤもあります。
タイヤの接地面積を狭くすることで摩擦抵抗を減らし、コーナリング速度を速くするこのタイヤ。
しかしタイヤのグリップ力や安定性にも影響してくるので、マシンに合わせた調整が必要となってきます。
✅この記事の内容
- ハーフタイヤを使うメリット
- ハーフタイヤの注意点
- ハーフタイヤの作り方
この記事では、ミニ四駆のハーフタイヤについて。
ハーフタイヤにするメリットと注意点、実際のハーフタイヤの作り方について紹介します。
ミニ四駆でハーフタイヤを使うメリットとしては、タイヤの軽量化やコーナリング速度のアップがあります。
単純にタイヤ幅が狭くなることで、多少の軽量化にはなってきます。
さらにコースとの摩擦抵抗も減るので、コーナリングの速度も面タイヤと比較すれば上がります。
しかしハーフタイヤにした分、グリップ力や安定性も変わってくるので注意が必要。
そんなハーフタイヤの作り方も、ヤスリで削ったりデザインナイフでカットしたりといろいろ。
しかしどの方法でも注意しなくてはならないのが、仕上がりのタイヤ幅。
タミヤ公式のレギュレーションでもあるタイヤ幅8mm以上にするため、ダミータイヤを履かせるなどの工夫も必要となってきます。
ハーフタイヤ加工におすすめのタイヤについては、こちらの記事で紹介しています。
ハーフタイヤを使うメリット
タイヤの軽量化でマシンを軽くする
ハーフタイヤのメリットのひとつとして、タイヤが軽くなることがあります。
マシンの足回りの重さを考えた時、1番重いのはタイヤのゴム部分。
そんなゴム部分の重さを減らすことで、足回りを軽くすることができます。
タイヤひとつの重さの違いについては、微々たるもの。
しかしマシンのタイヤ4本分になると、それなりに違いは出てきます。
軽いマシンほど速度が出やすいのがミニ四駆。
だからこそ、ハーフタイヤによる足回りの軽量化はマシンの速さにつながってきます。
摩擦抵抗の違いでコーナリングが速くなる
ハーフタイヤのもうひとつのメリットとして、面タイヤと比べてコーナリング速度が上がることがあります。
タイヤ幅を変えることによって、タイヤのグリップ力も変化。
これは面タイヤよりも、ハーフタイヤの方がコースとの接地面積が少ないためです。
このタイヤのグリップ力は、コーナリング時には摩擦抵抗に。
そんな摩擦抵抗を減らすことによって、マシンのコーナリング速度は上がることになります。
なので同じタイヤの種類で比較した場合。
面タイヤよりハーフタイヤの方が、コーナリング速度が上がってくることになります。
タイヤ幅の違いについては、こちらの記事で紹介しています。
ハーフタイヤの注意点
グリップ力は、加速やバンクの抜けに影響
ハーフタイヤにすることによるタイヤ幅の違いは、マシンによってはデメリットにもなってきます。
そのひとつが、グリップ力の低下。
コースとの接地面積が減ることによって、コーナリング時の速さが変わるのは間違いありません。
しかし摩擦抵抗が減る分、マシンのグリップ力にも影響してきます。
もともとグリップ力のあるハードタイヤなら、程よくグリップ力が抜けることに。
しかしマルーンタイヤのような元々グリップの少ないタイヤの場合、ハードタイヤと比べてグリップ力の低下が目立ってしまいます。
グリップ力の違いは、加速時の速さやバンクなどでの減速につながってきます。
なのでマシンのセッティングやコースレイアウトによっては、ハーフタイヤが必ずしもメリットとはならないので注意が必要です。
タイヤの硬さによる違いについては、こちらの記事で紹介しています。
仕上がりのタイヤ幅を8mm以上に
ハーフタイヤに加工をする場合、最終的なタイヤ幅には注意が必要になってきます。
タミヤの公式なレギュレーション上、マシンのタイヤ幅は8mm以上となっています。
なのでハーフタイヤにした場合も、8mm以上のタイヤ幅が必須に。
ハーフタイヤへの加工をした場合、多くの場合でタイヤ幅は8mm以下に。
その場合接地はしなくても、タイヤとしての幅を合わせて8mm以上にすることが必要になってきます。
面タイヤを削る場合は、タイヤ径が22mm以上になるように小さくするだけ。
タイヤをカットして作る場合は、ダミータイヤを履かせるなどの工夫が必要になってきます。
溝タイヤもレギュレーションに注意
引用元:ミニ四駆公認競技会規則
2024年になって新しく話題となった加工タイヤが、「溝タイヤ」です。
「溝タイヤ」とは、タイヤの表面に溝を付ける加工。
タイヤの表面に溝を付けることによって、ハーフタイヤのようにタイヤの接地面積が減ります。
接地面積が減ることで摩擦抵抗も減り、マシンの速度面でもメリットになるのではという改造。
しかし溝タイヤの加工の際も、レギュレーションに注意が必要です。
レギュレーション上では、タイヤの幅は8mm以上。
さらにタイヤ径も22mm以上が必要になってきます。
なので溝タイヤにする場合も、タイヤ径としては22mm以上。
さらに溝部分も22mm以上が必要なのではということになります。
タミヤ公式としての見解は、2024年のジャパンカップが始まってみないとわかりません。
ただ元が22mm径のタイヤを溝タイヤ加工した場合、それだけで溝部分が22mm以下になる部分には注意が必要です。
ハーフタイヤの作り方
STEP1:まずは最終的なタイヤ幅を決める
ハーフタイヤの作り方として、まずは仕上がりのタイヤ幅を決めるところから始まります。
タイヤ幅を狭くする場合、接地するタイヤの幅によってマシンの走りは変化。
接地面積が少ないほど、摩擦抵抗が減ってコーナリングは速くなります。
しかしその分、マシンのグリップ力や安定性にも影響が。
なので最終的にどれくらいのタイヤ幅にするかを、しっかり決めておくことが重要になってきます。
タイヤ幅が決まったら、そのタイヤ幅に合わせたマスキングテープなどで目印をつけておきます。
STEP2:マスキングに合わせて、ヤスリがけやカット
次は実際に、ハーフタイヤに加工していきます。
ハーフタイヤへの加工方法については、マシンや人によってそれぞれ変わってきます。
比較的かんたんな方法としては、必要なタイヤ径に仕上げたタイヤをさらにヤスリで削っていく方法です。
タイヤの接地させない部分だけ、ヤスリで一回り小さく削っていくことになります。
またヤスリで削る以外にも、デザインナイフなどでタイヤをカットする方法も。
接地するタイヤ以外をカットすることで、ダミータイヤとして別のタイヤを履かせることが可能になってきます。
どちらの方法も、タイヤ径は22mm以上、タイヤ幅を8mm以上にすることが絶対になってきます。
STEP3:ダミータイヤの作成と仕上げ
最後に、ハーフタイヤに加工したタイヤを仕上げていきます。
ヤスリで削った場合は、最終的な仕上がりが目的のタイヤ幅になっているかを確認。
ダミータイヤとなる部分も、しっかりとタイヤ表面を仕上げておきます。
カットしてハーフタイヤを作った場合は、ダミータイヤが重要に。
ダミータイヤの選び方については、目的によって選び方も変わってきます。
- マシンが傾いた時用に「グリップ力の違うタイヤ」
- 少しでも軽くするために「スポンジタイヤ」
- マシンに合わせた「カラータイヤ」
どのタイヤの場合も、ハーフタイヤとダミータイヤをしっかり密着させることが重要。
公式のレギュレーションで、タイヤ幅は8mm以上必要。
少しでもタイヤが離れていると、ひとつのタイヤとして認められなくなってしまいます。
なのでダミータイヤの場合は、しっかりとした調整が重要になってきます。
ダミータイヤの作り方については、こちらの記事で紹介しています。
ハーフタイヤの作り方 まとめ
ミニ四駆でハーフタイヤを使うメリットは、タイヤの軽量化やコーナリング速度のアップにあります。
タイヤの幅を狭くすることで、多少の軽量化。
さらにコースとの摩擦抵抗も減ることで、コーナリングの速度も面タイヤと比較して上がってきます。
しかしハーフタイヤにした分、グリップ力やマシンの安定性も変わってきます。
ハーフタイヤの作り方については、ヤスリで削ったりデザインナイフでカットしたりといろいろ。
しかしどの方法でも注意しなくてはならないのが、仕上がりのタイヤ幅です。
タミヤ公式のレギュレーションではタイヤ幅が8mm以上のため、ダミータイヤを履かせるなどの工夫も必要となってきます。
ミニ四駆におすすめのタイヤについては、こちらの記事で紹介しています。
コメント