今のミニ四駆に欠かせないのが、コースアウトしづらくするために使われるギミックバンパー。
しかし凝った作りになるほど、加工は複雑でマネしようとしてもむずかしい。
今回は初心者でも参考にできるような、かんたんなギミックバンパーを使ったマシンを作っています。
✅この記事の内容
- ベースは最新シャーシのVZ
- ギミック性能とローラー位置を意識したフロント周り
- リヤはローラー位置を下げたことによる違いにも期待
- 無加工で使える小径タイヤを使用
この記事では、ギミックバンパー搭載のVZシャーシのマシンについて。
シャーシやパーツの加工も、極力最低限に。
全体的にシンプルな作りになっている、初心者でも参考にしやすいマシンを紹介します。
今回のマシンは、まずはギミックマシンを作ってみたいという人向けのマシン。
初心者マシンより1歩進んだ改造ながらも、複雑な加工がないVZシャーシのマシンになっています。
このマシンの主な特徴はこちらです。
- フロントは、ピボット付きのATバンパー
- ATバンパーに連動したフロント提灯
- シンプルな作りのリヤアンカー
- 無加工の小径タイヤ
- 前後違うタイヤでグリップを変更
フロント提灯やピボット付きAT、アンカーを使いながらも、シャーシやパーツの加工が最低限になっているのが特徴。
さらにタイヤは、GUPをそのまま使って24mmの小径タイヤ。
無加工でも使えることから、初心者やタイヤ加工が苦手な人にもおすすめのセッティングになっています。
初心者マシンに比べれば、少し手が込んでいるような改造。
初心者から1歩進んだマシンを作りたい人におすすめのマシンになっています。
ベースは最新シャーシのVZ
VZシャーシの理由
今回VZシャーシを選んだ理由は2つです。
まずはバンパーレスがかんたんなので、初心者にも改造しやすいシャーシなこと。
そして前後のタイヤでグリップを変えたかったのも理由になっています。
VZシャーシの特徴のひとつが、バンパーレスがかんたんなこと。
今のミニ四駆の改造では、当たり前になっているバンパーレス。
普通はシャーシのカットをして、バンパーレスにする必要があります。
しかしVZシャーシの場合は、バンパー部分を取り外すだけで可能なので初心者向けなシャーシです。
また今回のマシンは、前後タイヤでグリップ力を変えたかったのも理由。
VZシャーシでリヤモーターにすることで、MSシャーシなどとは違った走りにも期待しています。
バンパーカットをしなくても、かんたんにバンパーレスが可能。
ギミックバンパーを使う上で改造しやすいのは、VZシャーシだからこそになってきます。
かんたんな改造で実用的なセッティングに
できるだけシンプルな改造を意識しながらも、いまのミニ四駆の改造トレンドも取り入れるようにしています。
フロントには、ピボット付きのATバンパー。
以前から使われているバンパーですが、作りもかんたんで実用的。
フロントアンカーよりも使いやすく、フロント提灯と合わせても使いやすいです。
そしてリヤはアンカーを搭載。
今では当たり前のアンカーを、できるだけかんたんな作りにして使っています。
それぞれのバンパーのギミックによる性能や効果も、しっかり意識して作成。
フロントローラーをタイヤに近づけた分、リヤローラーも後ろ目にするなど、トレンドを意識した改造にもなっています。
ギミック性能とローラー位置を意識したフロント周り
ピボット付きのATバンパー
フロントに使ったのは、ピボット付きのATバンパーです。
最近のミニ四駆では当たり前になっているギミックバンパー。
そんな改造の中でも、今回はフロントローラーを後ろ目に取り付けることを意識しています。
ATバンパーによる、いなしの効果はもちろん。
9mmローラーを使うことで、ローラーの軸もピボットの支点よりも後ろ。
これによるピボットとしての効果にも期待しています。
さらにフロント提灯も連動させることで、スラスト抜けに悩まされないのも扱いやすいポイントです。
小径ローラーでフロントタイヤに近い位置にセッティング
ピボット付きのATバンパーにした理由のひとつに、全体的にローラー位置を下げたかったことがあります。
フロントローラーを後ろに下げることで、フロントタイヤに近づきます。
これによって、フロントローラーが離れている場合と比べてコーナーへの侵入角度が変化。
フロントローラーが離れている場合よりも、壁寄りに走るイメージになってきます。
そしてフロントローラーを後ろに下げた分、リヤローラーをさらに後ろへセッティングが可能。
ローラーベースだけでなく、タイヤのグリップも意識した上でフロントローラーを詰めたセッティングになっています。
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シャーシを少しだけ加工してバンパーを取り付け
今回ピボット付きATバンパーを取り付ける上で、バンパーレス状態のVZシャーシを少しだけ加工しています。
まずフロントにも、ブレーキ用のプレートを取り付けています。
なのでブレーキプレートに干渉しないように、ATバンパーを取り付けるシャーシ側のビス穴を皿ビス加工。
今回は皿ビスを使って、ATバンパーを取り付けています。
その時にATバンパーと干渉してくるシャーシの1番外側のビス穴も、ニッパーで切り落としておきます。
ビスに2段アルミ用の5mmパイプを通して、ピボット付きのバンパー。
さらにもう1つずつ5mmパイプを通して、ハードバネとロックナットで固定しています。
商品リンク:タミヤ ミニ四駆グレードアップパーツ No.518 GP.518 FRP リヤブレーキステーセット 15518
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リヤはローラー位置を下げたことによる違いにも期待
定番のリヤアンカーもシンプルな作りに
リヤバンパーは、今のミニ四駆では定番ともなっているアンカーです。
ギミックバンパーとして当たり前になっているアンカーで、コース内への復帰率を意識しています。
そんなアンカーも、作り自体はできるだけシンプルに。
シャーシに取り付けるプレートを替えることで、どのシャーシでも使えるように作っています。
アンカーとしての稼働範囲や、動きのスムーズさなどの調整もしっかりしています。
リヤローラーを下げても、前後のローラーベースは変わらない
フロントローラーを後ろにセッティングした分、リヤローラーも後ろ目の位置になっています。
最近のマシンでもよく見かけるのが、リヤローラーが後ろ目のセッティング。
コーナーの速度で考えれば、前後のローラーベースが短い方が速いです。
そのために一般的なセッティングとしても、リヤローラーはそこまで後ろにセッティングはしていません。
しかし最近のマシンでは、フロントローラーが後ろ寄りなマシンも。
なので、トータル的に前後のローラーベースは変わらないことになってきます。
今回コーナーでの走りの違いも意識していたので、フロントとリヤのバランスでローラーを配置しています。
リヤローラーを後ろに下げたことによって、コーナー以外でも違いは出てくるはず。
LCが入りやすいことや、ジャンプ時の姿勢が安定しやすいというメリットにも期待しています。
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取り付け用のプレートを替えることで、どのシャーシでも使える
今回VZシャーシには、リヤブレーキステーを加工したプレートでアンカーを取り付けています。
リヤブレーキステーにビス穴を新設することで、アンカーとしてちょうどいい位置に調整。
アンカー自体の作りは、VZシャーシ用にはしていません。
なので取り付け用ステーを替えるだけで、他のシャーシでも使えるようにしています。
今回VZシャーシに取り付けるにあたっては、アンカーに干渉してきそうなボディキャッチ部分だけニッパーで切り落としています。
またリヤブレーキの取り付けには、アンカーの後ろ側の抑えのビスを使用。
リヤブレーキを取り付けるビス穴を調整することで、マシンもレギュレーションの範囲内に収めることが可能になっています。
商品リンク:タミヤ ミニ四駆グレードアップパーツ No.518 GP.518 FRP リヤブレーキステーセット 15518
制振性を上げるためにキャッチャーダンパーも
リヤにはマスダンパーのほかに、キャッチャーダンパーも取り付けています。
キャッチャーダンパーのメリットは、マシン全体での制振性の向上。
そしてマシンがジャンプした時の姿勢制御にも、効果を発揮してきます。
シャーシやバンパーに干渉しないように切り出し、コースに合わせた重りに付け替えて使っていきます。
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無加工で使える小径タイヤを使用
初心者や苦手な人はタイヤ加工もハードルが高い
今回のタイヤは、「24mmの小径タイヤ」。
無加工でも使える手軽さから、GUPをそのまま取り付けています。
タイヤ加工だけでも、ミニ四駆初心者やタイヤ加工が苦手な人からしたらハードルが高いです。
タイヤの精度や重さの面を考えれば、ペラタイヤにして使う方がメリットは大きいのは間違いありません。
しかし最近発売されたローフリクションやスーパーハードを使えば、無加工でも小径タイヤを使うことができます。
デメリットをいえば、限定品で人気のため購入しづらいことや、重さはあること。
しかしタイヤ加工に抵抗のある人からすれば、無加工でも小径を使える点は大きいです。
立体コースでの加速や安定性の面からも、小径タイヤは外せないと考えて使っています。
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片軸シャーシの特徴を活かすため、タイヤを前後で変えてみた
前後でタイヤが違うのは、グリップ力の違いによってコーナー速度を変える理由もあります。
一般的に言われているのは、タイヤのグリップを抜いた方がコーナーは速い。
さらにリヤモーターの場合、モーター側のタイヤを少しグリップ強めにすることで加速面でのメリットもあります。
ここはMSフレキやMAシャーシとは違った、片軸シャーシの特徴。
フロントローラーを後ろ目にしたことで、さらにコーナーでの速度アップにも期待しています。
このセッティングの場合も、フロントタイヤのグリップは少ない方が速くなってくる点も考えています。
トータル的なマシンの走りを考えて、前後でタイヤのグリップを変更。
両軸とは違った、片軸シャーシの特徴を活かした走りに期待しています。
1歩進んだ改造をしたい初心者におすすめ
今回のマシンは、まずはギミックマシンを作ってみたいという人向けのマシンになっています。
そのためにも欠かせないのが、バンパーレス。
そんなバンパーレスも、加工無しでできるVZシャーシを使用。
複雑な加工をしなくても、初心者マシンより1歩進んだ改造が可能になっています。
そんなVZシャーシマシンの特徴は5つです。
- フロントは、ピボット付きのATバンパー
- ATバンパーに連動したフロント提灯
- シンプルな作りのリヤアンカー
- 無加工の小径タイヤ
- 前後違うタイヤでグリップを変更
フロント提灯やピボット付きAT、アンカーを使いながらも、シャーシやパーツの加工が最低限になっているのが特徴。
またGUPをそのまま使うことで、タイヤも小径タイヤに。
タイヤ加工が必要ないので、初心者やタイヤ加工が苦手な人にも参考にしやすくなっています。
初心者マシンに比べれば、少し手が込んでいるような改造。
初心者から1歩進んだマシンを作りたい人におすすめのマシンになっています。
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