ミニ四駆用のビスとして、本格的なマシンほど使われているのが「キャップスクリュー」です。
通常のビスよりも強度があるため、曲がりづらいというのが1番の特徴。
ローラー用としてはもちろん、マスダンパー用としても使いやすいビスになっています。
✅この記事の内容
- キャップスクリューの使い方
- キャップスクリューの特徴
- キャップスクリューのビス頭を隠す方法
この記事では、キャップスクリューについて。
キャップスクリューの特徴や、ビス頭を隠した使い方についても紹介します。
ミニ四駆用GUPとしても発売されているキャップスクリューは、その強度によってマシン改造に欠かせないビスになっています。
キャップスクリューの特徴
- ステンレス製ビスの1.5倍の曲がり強度
- ネジ切りされていない部分がある
- 工夫次第で使い方の幅が広がる
キャップスクリューは、通常のビスとは違って付け外しには六角レンチが必要。
これまでは主に付属の六角レンチを使っていましたが、2024年10月にドライバーPROと合わせて使える六角レンチドライバービットが発売。
これによって、使いやすさや作業効率も大きく変わりました。
取り付けた時に気になるのが、通常のビスよりも飛び出してしまうビス頭。
記事の後半では、具体的な加工方法についても紹介しています。
キャップスクリューは、GUPの中でも価格がする方なのでコストはかかってきます。

それでも曲がったビスを交換する手間や作業効率を考えれば、おすすめのビスになってくるのは間違いありません。
商品リンク:タミヤ グレードアップパーツシリーズ 2mm キャップスクリューセット (25mm・30mm)
商品リンク:タミヤ 2×25mm キャップスクリュー (2本)
キャップスクリューとは
通常のビスより強度がある
キャップスクリューとは、通常のビスよりも硬く作られているビスのことです。
通常のネジと異なり、ネジ頭部分が丸みを帯びたキャップ状。
付け外しも六角レンチが必要となり、セットには専用の六角レンチが付属しています。
ステンレス製のビスに比べて、約1.5倍の曲げ強度を持っているビスになります。
現状ミニ四駆に使えるビスの中で、もっとも硬いのがキャップスクリュー。
走行中に負荷のかかる部分でも、安心して取り付けることができるビスです。
キャップスクリューの使い方
フロントローラー用として
キャップスクリューが1番使われているのは、フロントローラー用のビスとしてです。
ミニ四駆は、ローラーをガイドにコース内を走ります。
なので最初に接触するフロントローラーのビスには、大きな負荷がかかってきます。
コースアウトした時はもちろん、コースを走行中の衝撃でもビスが曲がってしまう場合が。
フロントローラーのビスが曲がると、マシンの走行にも大きく影響が出てきます。
- フロントローラーのスラストが抜ける
- コーナーが曲がりきれない
- LC(レーンチェンジ)がクリアできない
フロントローラー用のビスにかかる負荷は、マシンの速度が速くなるほど大きくなってきます。
なのでダッシュ系モーターのマシンほど、フロントローラービスの強度が必要に。
ビス自体の強度があることによって、少しくらいの衝撃であればビスが曲がることないので使いやすくなっています。
ローラーのスラストについては、こちらの記事で紹介しています。
マスダンパー用として
キャップスクリューは、その独特の形状からマスダンパー用として使われることも多いです。
これによって通常のビスよりも取り付けに悩む部分もありますが、マスダンパー用のビスとしては使いやすくなっています。
マスダンパー用として使いやすいのはこれらの理由。
- マスダンパーの動きがスムーズ
- マスダンパーが摩耗しない
- ビスと違って曲がりづらい
取り付け方によっては、ビスが飛び出してしまう場合もあります。
しかしその場合も、ビスを加工することで対処可能。

ビスより曲がりづらいことや、マスダンパーが摩耗をしづらいという部分でメリットも大きいです。
キャップスクリューの特徴
キャップスクリューのメリット
通常ビスよりも強度がある
キャップスクリューの1番のポイントになるのが、ビスとしての強度です。
キャップスクリューは、とにかく硬いです。
しかしステンレス製ビスと比較しても、キャップスクリューは硬さがあります。
ミニ四駆にとってのビスは、マシンの構成パーツとしても重要。
ローラーはもちろん、マスダンパーや各種ステーの取り付けにも欠かせません。
走行中やコースアウト時にビスが曲がってしまうと、マシンの挙動も変化。
さらに曲がってしまうたびに交換するとなると、手間もかかってきます。
そんなメンテナンスの手間などを考えても、キャップスクリューは重要。

特に速度域の上がるダッシュ系モーターのマシンでは、必須のパーツになってきます。
マスダンパーが摩耗しづらい
キャップスクリューのもう1つのポイントは、ネジ切りされていない部分があることです。
ビスをシャーシやプレートに固定するためには、ネジ山が必要。
締め込んでいくことで固定でき、パーツの取り付けにも欠かせません。
しかしネジ切りされていることによって、デメリットになってくる部分もあります。
特にマスダンパーを取り付けた場合などは、ネジ山によってマスダンパーの穴が摩耗。
穴が削れてしまうことによって、使い続けるほどマスダンパーがガタガタになってきます。
しかしキャップスクリューの場合は、ネジ切りされていない部分があります。
ネジ山による摩耗も少なく、マスダンパーの動きとしてもスムーズになってきます。
ネジ切りされていない範囲は限られていますが、通常のビスよりもマスダンパーなどに使いやすいのは間違いありません。
キャップスクリューのデメリット
専用の六角レンチが必要
キャップスクリューは形状が少し特殊なため、他のビスと比べると使い方が変わってきます。
キャップスクリューは、キャップ部分が丸くなっています。
さらにネジ穴が六角になっていて、通常のネジとは違う形状に。
なのでキャップスクリューの付け外しには、大きさの合った六角レンチが必要。
さらに力を入れすぎると、ネジ穴を破損する場合もあります。
今までであれば、メンテナンス性を考える上では別で大きさの合う六角レンチを用意していました。
しかし2024年10月に、タミヤから六角レンチドライバービットが発売に。
これはミニ四駆に欠かせないドライバーPROと兼用で使えるので、作業効率の面でもおすすめです。
このように、使いやすい六角レンチがあれば作業効率はアップ。
しかし、付属の六角レンチだけだとどうしても使いづらい部分が出てきてしまいます。
商品リンク:タミヤ クラフトツールシリーズ ミニ四駆 六角レンチ ドライバービット
ミニ四駆におすすめの工具については、こちらの記事で紹介しています。
他のGUPよりコストがかかる
キャップスクリューは、通常のビスに比べてもコストがかかってきてしまいます。
2mm キャップスクリューセット (25mm・30mm) | 2x25mmキャップスクリュー(2本・ナット付) | ステンレスビスセット (15・20・25・30mm) |
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594円(本体価格540円) | 220円(本体価格200円) | 440円(本体価格400円) |
キャップスクリューは、25mmと30mmが2本ずつセットになって600円弱。
AOパーツでも、25mmが2本で200円。
それに比べて、同じ長さのビスであれば複数本入って300円〜400円です。
しかしビスとしての価格を比べると、どうしても割高な印象が強い。
ミニ四駆をやる上で、ビスというのは消耗品にもなってきます。
曲がったりした場合は、新しいものに付け替える必要があるため。
なのでキャップスクリューの場合、改造パーツのコストとしては高い部類に。
マシン改造のコストパフォーマンスを重視する場合は、デメリットな面が目立ってきてしまいます。

キャップスクリューを取り付けた時に気になるのが、ビス頭の飛び出し。
しかし取り付け方を工夫することで、マシンの走行への影響を減らすことができます。
キャップスクリューのビス頭を隠す方法
プレートを加工して使う方法
キャップスクリューのビス頭を隠す方法としては、FRPやカーボンプレートを加工する方法があります。
- STEP12枚のうち1枚を加工していく
- STEP2キャップスクリューが収まる4mmに拡張する
- STEP3加工したプレートを下側に使いビス頭を隠す
キャップスクリューのビス頭は、約4mm。
なのでビス穴を4mmに拡張することで、ビス頭をプレート内に収めることができます。
なのでマシンがジャンプ後の着地をする際、ビス頭がコースの壁に引っかかるなどのトラブルも回避することが可能に。
FRPプレートであれば、4mmドリルを使って手作業での加工も可能。
かんたんな加工ででき、引っかかり防止の役割もあるのでおすすめの方法です。
キャップスクリューを皿ビスにする方法
キャップスクリューのビス頭を隠す方法としては、皿ビス加工して埋め込む方法もあります。
- STEP1リューターとダイヤモンドヤスリを用意
- STEP2ビス頭の側面を45度の角度に削る
- STEP3ビス頭のてっぺんを削る
- STEP4取り付ける部分を皿ビス加工
なので、自分で皿ビスに加工することでプレートに埋め込んで取り付けることができます。
皿ビスへの加工としては、リューターやダイヤモンドヤスリが必要だったりとそれなりのハードルも。
加工作業も細かく、実際に加工しながらサイズを合わせていくという手間もかかってきます。
それでも実際にやってみると、約2分くらいで1本の加工は完了。
なので一度に複数本加工してしまえば、いろいろな場面ですぐに使えるようにすることが可能になってきます。

キャップスクリューを使えば、強度のある皿ビスにすることができるのでフロント用のビスとしても問題ありません。
ミニ四駆のキャップスクリュー まとめ
ミニ四駆用GUPとしても発売されているキャップスクリューは、マシン改造に欠かせないビスです。
キャップスクリューの特徴
- ステンレス製ビスの1.5倍の曲がり強度
- ネジ切りされていない部分がある
- 工夫次第で使い方の幅が広がる
キャップスクリューの特徴としては、通常のビスとは違ってネジ穴が六角な部分。
これまでは主に付属の六角レンチを使っていましたが、2024年10月にドライバーPROと合わせて使える六角レンチドライバービットが発売。
これによって、使いやすさや作業効率も大きく変わりました。
しかしそれも、取り付けるプレートの加工や皿ビスへの加工で改善が可能。
キャップスクリューは、GUPの中でも価格がする方なのでコストはかかってきます。

それでも曲がったビスを交換する手間や作業効率を考えれば、おすすめのビスになってくるのは間違いありません。
商品リンク:タミヤ グレードアップパーツシリーズ 2mm キャップスクリューセット (25mm・30mm)
商品リンク:タミヤ 2×25mm キャップスクリュー (2本)
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