今ではAOパーツとして入手可能なパーツが、「ハトメ」。
昔のマシンキットでは、軸受け用のパーツとして使われることが多かったパーツです。
そんなハトメも、現代ミニ四駆の改造としてはギヤの位置出しや摩耗を防ぐパーツとして使われることが多くなっています。
✅この記事の内容
- ミニ四駆の「ハトメ」
- ハトメの応用的な使い方
- ハトメの取り付け方法
この記事では、ミニ四駆のハトメについて。
ハトメの使い方と固定方法について紹介します。
ミニ四駆のハトメは、今では軸受け以外の部分で使われることが多くなっています。
AOパーツとして発売されていることからも、汎用性の高いパーツとなってくるハトメ。
元は軸受け用のパーツでしたが、ギヤの位置出しやパーツの摩耗を防ぐために使われることの方が多くなっています。
シャフトが通る大きさになっていることからも、駆動の調整としてギヤに合わせて使用。
またFRPやカーボンに固定することで、提灯やATバンパーなどでビス穴の摩耗を抑えるために使うこともできます。
ハトメはちょっとしたパーツにはなってきますが、使い方次第では改造に必要なパーツにもなってきます。
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ミニ四駆の「ハトメ」
ハトメの基本的な使い方
ミニ四駆の「ハトメ」とは、少し前のマシンキットの軸受けとして使われていたパーツです。
軸受けとは、シャーシのシャフトを安定させるためのパーツ。
シャフトの摩擦を軽減させることで、マシンの速さや安定性につながってきます。
「ハトメ」とは、金属製の穴があいているパーツ。
ミニ四駆では、ひと世代前のマシンキットで軸受け用プラリングと合わせて使われていました。
しかし今ではPOM(低摩擦樹脂)が主流となったため、軸受けとしてほとんど使われていないパーツ。
似たような言葉で、金属製の固定金具の「カシメ」もあります。
しかしカシメについては穴が無い形状ということもあり、ミニ四駆で該当するパーツはありません。
シャーシの軸受けについては、こちらの記事で紹介しています。
今では軸受け以外で使われている
軸受けとしては使われなくなったハトメですが、今では軸受け以外で使われることが多いです。
プラリングと合わせることで、軸受けとして使われていたハトメ。
しかし今のミニ四駆の改造では、シャーシやビス穴などに取り付けて使われることが多くなっています。
シャーシで使う場合は、ギヤの位置出しの微調整として。
またFRPやカーボンなどに固定して使うことで、パーツの摩耗を抑えることもできます。
軸受け用として使われていたハトメですが、今ではAOパーツとして発売されるほど汎用性の高いパーツとなっています。
ハトメの応用的な使い方
ギヤの位置出し
ハトメの応用的な使い方として、ギヤの位置出しがあります。
ギヤの位置出しとは、ミニ四駆の駆動調整のこと。
ギヤ同士の噛み合わせをよくすることで、マシン速度のロスを小さくすることができます。
ギヤの位置出し自体は、マシンやシャーシによって正解が変わってきます。
そんなギヤの微調整用として、ハトメが使われることが多いです。
ハトメの大きさは、シャフトを通すのにちょうどいいサイズ。
シャフトに当たって抵抗となることもないので、ギヤの位置を調整するのも使いやすくなっています。
口が広がっていることによって固定もしやすく、シャーシの壁にひっかけることで安定して取り付けることができるのもポイントです。
摩耗部分への補強として
ハトメの使い方としては、摩耗部分への補強としての取り付けも多くなっています。
摩耗を防ぐためにハトメをよく取り付けられるのが、提灯やATバンパーなどの稼働部分。
ハトメも合わせて稼働範囲を加工することで、摩耗を防ぎながらギミックとして使うことができます。
FRPやカーボンプレートだけの場合、ビス山との接触などでビス穴が削れてきてしまいます。
特に提灯やATバンパーの場合、取り付け部分が摩耗することでビス穴が広がってきます。
これによって稼働範囲も変わってきて、ギミックとしての動きにも影響が。
そんな時にハトメを取り付けることで、ビス穴の摩耗を抑えることが可能。
もちろんハトメも消耗品にはなってきますが、取り付けることで耐久性を上げることができます。
提灯やATバンパーの作り方については、こちらの記事で紹介しています。
ハトメの取り付け方法
取り付けに必要な道具
ハトメの固定は、身近にあるミニ四駆パーツだけで取り付け可能です。
ハトメを固定する時に必要となる道具はこちら。
- ハトメ
- 皿ビス
- トラスビス
- ナット
- 2.5mmドリル
2.5mm径のドリル以外は、ミニ四駆の改造として使われるパーツなので手元にある人も多いはず。
ドリルについては、2.5mmの大きさがベスト。
100均などでも手に入りやすいので、1本は手元に置いておくのがおすすめです。
ビス穴を2.5mmドリルで拡張
まずは取り付ける部分を2.5mmのドリルで拡張し、ハトメを取り付けていきます。
ハトメの大きさ的に、穴の大きさは2.5mm径がちょうど。
普段使うことの多い2.0mm径のドリルだと、ハトメがキツすぎて取り付けることができません。
ドリルでビス穴を拡張したら、バリ取りもしっかりと。
ヤスリやリューターを使うことで、キレイに取り除くことができます。
実際2.5mm径にハトメを取り付けると、多少のキツさはあります。
しかしここへ圧入することによって、瞬間接着剤など無しでもしっかり固定することが可能になってきます。
皿ビスでハトメを広げる
ハトメを取り付け後、皿ビスを使ってさらにしっかりと固定していきます。
取り付けたハトメの、口の狭い方から皿ビスを通していきます。
さらに反対側にナットを取り付け、あとは締め込んでいくだけ。
使う皿ビスとしては、短い方が加工もかんたん。
長くても加工できないことはありませんが、ナットで留めていくので少し手間はかかってきてしまいます。
皿ビスを締め込んでいくことで、ハトメの形が変形。
皿ビスの頭と同じ形状になることで口が広がり、取り付けた部分から抜けない形にすることができます。
トラスビスで確実な固定
最後にトラスビスを使い、取り付けたハトメを仕上げていきます。
皿ビスを外し、今度は同じ方からトラスビスを締め付けていきます。
同じように反対側にナットを取り付け、締め込んでいくだけ。
頭の広いトラスビスによって、さきほど広げたハトメの口が潰されていきます。
これによって取り付け部分からはみ出すことなく、圧迫されることで取り付け部分に一体とすることができます。
ハトメを皿ビスでただ取り付けるだけでは、広げた口が飛び出して危ないです。
コースを傷つけてしまう可能性もあるので、最後の仕上げとしてトラスビスもしっかり使っていくことが重要です。
ミニ四駆のハトメ まとめ
今のミニ四駆では、ハトメは軸受け以外の部分で使われることが多くなっています。
ハトメも元は軸受け用のパーツでしたが、ギヤの位置出しやパーツの摩耗を防ぐために使われることの方が多くなっています。
駆動の調整としてギヤに合わせて使用や、FRPやカーボンに固定することで提灯やATバンパーなどでビス穴の摩耗を抑えるために。
ハトメはちょっとしたパーツにはなってきますが、使い方次第では改造に必要なパーツにもなってきます。
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おすすめの軸受けについては、こちらの記事で紹介しています。
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